時間を計れば遊びになる
4月の「学年だより」に、計算ドリルについて、こんな話を書きました。
学年だより***************************
計算ドリル〈『計算の練習』〉について
計算ドリルを自主的に始めた子がいます。
学習への意欲が感じられ素晴らしいことです。
ドリルという名前は、穴をあける道具から来ています。
同じ所を何度も掘って穴をあけていくことから、同じことを繰り返すことで学習を定着させようというのが、計算ドリルのねらいです。
そこで、今年は、次のように計算ドリルを活用してほしいと思います。
・同じページを3回以上やる。
持っている力によっては、3回やる必要もない場合もありますが、今回は全員3回以上としますので、2回で十分な人も、3回目を工夫して行い、力をつけてほしいと思います。
・3回で足りないと思える場合は、4回、5回…と何度やってもかまいません。
・1ページやったら、自分で答え合わせをし、間違えたところがあったら、それも自分で直します。
・1ページでも家でやったら、他の宿題と共に、朝、 提出します。
・夏休み前までに、1学期のドリルが3回分終われるように学校で励まします。
・授業の中でページを指定する日がありますが、指定しない日は、どのページをやってもかまいません。
・1日何ページやってもかまいません。
同じページは、1回目と2回目の間を1日、2回目と3回目の間を1週間空けると、効果は最大になります。
1回目にうまくできなかった場合は、すぐに2回目をやるのも効果的です。
・2回目、3回目は、できるだけ時間を計って下さい。
できるまではじっくり、できるようになったら速く、が最も効果的です。
ただし、以下のページは時間を計って急いでやっても、それほど効果はあがりませんので、時間を計る必要はないと思われます。
20、22、23、24、25、26、27、28、29、30ページ
***********************************学年だより
これに応えて、うちのクラスのAさんは、すべてのページを3回とも時間を計ってやってきました。
時間を計ると、1回目から3回目までに、どれだけ速くなったかがわかります。
「速くなった。面白い」と思ったら、この時間を計るという行為が、自分で創った遊びとかゲームになります。
2回目が終わった時点で、「次に○分○秒以内でできたら、このページを終える。だめならできるまでやる」と自分で決めて、3回目に挑戦すれば、これが、自分で作った遊びのルールになります。
私の名簿には、誰が、いつ、どのページをやったのかを記録してあります。
Aさんのところには、すべての時間が書いてあるので、どのくらい進歩したか一目瞭然です。
この名簿のAさんのページは、3月に、Aさんにプレゼントします。
うちでも、さっそく時間を計って計算ドリルをやってみます、というコメントをたくさんいただきました。
解き方の決まっている単純な計算には、時間を計るのが有効なので、ぜひ「遊び」を取り入れるつもりでやってみてください。