計算ドリルのやり方
計算ドリルは、1学期に1冊の計算ドリルを買い、それを3回通りやるのを宿題にしています。
4年生からは、いつ、どのページをやってもよいことにしているので、4月には1日1ページくらいをやるのが普通でしたが、 算数がだんだん面白くなってきた子は、1日に何ページ分もやるようになりました。
3学期の計算ドリルは、28ページ。
それを3回ずつですから、84回通りをやるのですが、Aさんは、1月7日に配布したドリルを、1月21日には、84回通り終わってしまいました。
いつ、どのページをやったのかを表にして記録してあるのですが、Aさんが、84回を、ただ闇雲に1ページ目からやったのではないことがよくわかります。
まず、1回目に取り掛かったページを見ると、これまでの復習のページや、授業で進行中の学習のページにタイミングよく取り掛かっています。
また、同時に、まだ授業でやっていないところも、自分の興味にしたがって、あちこちのページに挑戦しているのもわかります。
次に、3回のインターバルを見ると、それも、しっかりとしています。
「1回目と2回目の間は1〜2日、2回目と3回目との間は、1週間ほどを基本にする」「1回目に誤答や解けない問題が多い場合には、すぐに2回目に取り掛かってみる」という方法がよいと話していますが、それも、しっかり踏まえて、2回目、3回目に取り組んでいるようです。
1年生から4年生までは、ただ、こういう指示をして自由にやらせても、どうやっていいかわからないでしょうから、「今日はこのページ」と先生が宿題に出すのがよいと思います。
しかし、11歳から14歳までの間に、自分で勉強することを身につけさせたいと思うと、4年生の途中くらいから、徐々に、細かいページ指定をやめていくことが必要かと思います。
中学生になっても「今日の宿題は、計算ドリルの〇ページを2回」などと言われるようでは、いつまで経っても、本当の意味で「勉強のできる子」にはなりません。
いつまでも細かい指示を出して勉強をやらせる方法もあるでしょう。
でも、それは、目前の定期テストや受験で少々役に立つだけで、人生を支える大きな力にはならないと思います。
お子さんの4年ごとの節目がどこにあるのか、それをよく見て、接し方を考えていくのが、すくすく育てるこつです。