宿題からルーティンを外す
毎日、書き取り1ページの宿題を出しています。
書く内容は自由です。
新出漢字を中心に、いろいろな工夫をしてくる子が増えてきました。
しかし、中には、
・毎日同じ字を書く
・一行ずつ同じ文字を書いていく
という子がいます。
いい加減な字を書いているわけではないので、やる気が全くないわけではないのですが、やはり、いろいろな工夫をしている子とは差がついてしまいます。
昨日と同じ字を書くことがいけないわけではありません。
しかし、そこには同じ字を書く理由、意図が無ければ、ただの惰性です。
惰性でやり続けると、脳の集中力はどんどん落ちてきます。
五郎丸選手のルーティンワークは集中力を生みますが、ただの惰性から生まれたルーティンワークは集中力を失くします。
同じ字を一行全部書くこともいけないわけではありません。
覚えにくい字は2行も3行も書いて覚えるべきです。
しかし、そういう字は、行の終わりの方で気が抜けてしまう場合も多いようです。
実際には、新出漢字でも、以前から読めていた漢字は4回も書けば十分です。
字ごとに書く回数が変わってこそ、工夫された学習です。
お子さんのノートに惰性はありませんか。
宿題のように惰性でやりがちなものにこそ、新しい工夫の種があり、自分を進歩させる要素があるのです。
ただし、10歳までは、出された宿題を丁寧にやるだけでも力が伸びます。
無理に工夫をしようとしなくても大丈夫です。
10歳の節目を念頭に置いて考えることが大事です。
子どもたちに「宿題からルーティンワークを外しなさい」と話しながら、自分の仕事が知らないうちにルー
ティンワークになっていないか反省しました。