予習と復習
修学旅行の宿舎の支配人に、働くというのはどういうことかという講話をしていただきました。
支配人は、子どもたちがわかりやすいように、仕事をするのにも、予習と復習が大事だと話してくれました。
ホテルでは、お客様が来る前にできるかぎりお客様の情報を手に入れたり想像したりして、最も喜んでもらえるには何をすればいいか、と予習(準備)をします。
お客様が帰ったら、うまくできたこと、そうでないことはどんなことか、と復習(検証)し、次に生かします。
こう話してくれました。旅行を終えた後の作文で、自分も予習、復習をしっかりしよう、と決心した子もいます。
小学校4年生くらいまでは、予習はあまり薬になりません。
毒にすらなります。
「今日は何を教えてもらえるのだろう」というわくわく感が、学習の原動力になることが多いからです。
学校で教わったことをお父さんやお母さんに楽しく話すという復習が、学力を定着させます。
中学校以降の予習は役立ちます。
授業の情報量が多すぎるので、予め、できるだけ多くのことを知っていた方が、授業での吸収力がつくからです。
中学校では、予習か復習のどちらかしかやる時間がない日は、予習をした方が賢明です。
小学校の5,6年生はちょうどこの間。予習の大切さを少しずつわかっていってほしい年齢です。
そのために宿題に出すことにしたのが、予定帳をしっかり書くことです。
前の授業ではこうだった。だから、明日はこうなる。
その中でも自分はここに力を入れて授業を受ける。
こう書くと、面倒なように見えるでしょうが、各時間、1,2行、簡単に書いてあれば充分です。
前の授業を思い出す時間と次の授業に思いをはせる時間を持つ、ということが重要です。
予定帳のコピーをごらんになった方の感想***********
想像していた以上のもので、感心しました。
「時間割り」の連絡帳ではなくて、「予定帳」なのですね。
目当てをしっかり持って取り組むのはすばらしいですね。
大人の私も、参考にしたいと思いました。
子どもとの家庭学習にも取り入れたいです。
こんなふうに、予定帳をしっかり書ける子ども達はどんなふうに育って いくのでしょう。楽しみですね。
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