宿題はディナーの後でも

 「うちの子は、宿題は終わったの?早くやりなさいとこちらが言うまで、遊んでばかりで困ります」という声をよく聞きます。

 でも、これは仕方ない部分があります。

 子どもにとって、勉強は「仕事」。

私たち大人みんながみんな、毎朝張り切って仕事にでかけているか、と考えたら、子どもの宿題の取りかかりが遅くても、そう単純には責められないかもしれません。

 中でも、リビングやダイニングでのんびりしている所から、子ども部屋に入って勉強するという行為は、なかなか難しいものでしょう。

 これを直すには、二つ方法があります。

 ひとつは、「仕事」(勉強)そのものを、子ども自身が面白いと思うことです。

 大人も子どもも、面白いものは、人に強制されなくても、進んで、やるべき量以上のことをします。

 勉強が楽しいものだと教えるのは、主に学校側の仕事です。

先生方は、そのために、毎日授業を工夫しています。

その点は、先生を信頼してください。

ただ、たった1日で、すべての子に、その成果が出ることは期待できません。

その点はご了承下さい。

 もう一つの方法は、家族と一緒の場所で勉強することです。

 にぎやかでもいいので、テレビを消して、家族でわいわい言いながら、リビングやダイニングで宿題をするのは、とても脳によい、と、私は思います。

 おしゃべりする中で、お子さんが、今日の授業の話でもしてくれたら、お子さんは、労せずして復習をしていることになります。

 お父さん、お母さんの言葉は、脳の奥の方にしまわれて、勉強の大事な時に、ひょっこりと顔を出すものです。

 小学生に関しては、「勉強は黙って一人でするものだ」という幻想を捨ててください。

話をしっかりきき、しっかりおしゃべりできる小学生の方が、力は伸びます。

 ついでに、テレビはリビングから撤去して、お父さん、お母さんの寝室に移動することをお勧めします。

ラジオやオーディオ機器はリビングにあっても大丈夫です。

読者の方からのお便り***************

今回のメルマガを見て、口うるさく言うよりは一緒に参加するという方針でやってみます。

**************************************


 『速効よい子』へ戻る   ホームページ『季節の小箱』へ戻る