人に伝える技術

 学習発表会を開きました。6年生は、「夢の叶え方」について、一人一人が発表します。

 目的は、「夢の応援をしてくれる人を増やす」ことです。

必要なのは、調べたことを台本に書いて、それを正しく読む力ではありません。

話を聞きに来てくれた人の心を動かす語りかけをすることが重要です。

 修学旅行で、芸人さんたちの生の声を聞いたおかげもあり、子どもたちは全力で頑張ってくれました。

結果としては、自分の予想以上にできた子も、悔しい思いをした子もいましたが、彼らは、自分で体験することで「人に伝える技術」について、いろいろな発見をしました。

<話し方>について

・聞いている人の姿勢(前のめりで聴いている、聞いているようで反っている)をよく見るといい

・聞いている人を動かせればいい

・最初に、まず聞いている人の心や体を動かす。最初の一言で印象付ける。

・聞いている人の笑いや拍手をスルーしてはいけない

・聞いている人の反応(表情、呼吸、体の動き…)を見て、テンポを変える。アドリブを入れる。内容を変える。

・聞いている人の言葉を拾う(受け取る)

・聞いている人の言葉を拾いすぎてもいけない

・前回同じ内容を聞いている人が一人でもいたら、2回目は内容を少しでも変える

・話しかけるように説明する

・細目に問いかけながら説明する

・話しかける方法は、聞いている人を引き付けられるが、やりすぎると聞いている人の反応が鈍くなる

・聞いている人に参加してもらう

・聞いている人の視線を自分の方に向けさせる仕掛けをする

・笑顔で話せば、聞いている人も笑顔になる

・聞いている人に、ややこしいと思わせない

・分かりにくいことは書いて示す(専門用語、グラフ、図、振り仮名)

・会話しているように説明する

・一人の質問者がいたら、全体に広げる

・大きな声、はきはきした口調で話す

・同じクイズでも出し方で反応が変わる

・知らない人からも「わかった」と言ってもらえる説明を目指す

・内容を深く知ってもらうためには、詳しい説明が必要

・手に入れた資料を生かす、役立つ資料は展示しておく

・実物、写真の使用は効果的

・自分のミスは、聞いている人が「笑い」に変えてくれる

・言葉が届かなければ、自分の体を客席に持っていく

・伝えたい事に対する気持ちを、もっともっと出す

・予定外のことがあっても落ち着いて対処する

・全員に見えるように資料などを提示する

・練習よりも本番の方が早口になりがち

・「2回目」は、改善点を直す

<聴き方>について

・疑問を持って聞く

・話している人がどんなことをわかってほしいのか考えながら聞く

・話のポイントをつかむ

 私自身が参考にしたい発見が沢山ありました。


 『速効よい子』へ戻る   ホームページ『季節の小箱』へ戻る