話を聞く顔

 仕事中に、少し不思議な体験をしました。

 81人の子どもを相手に体育館で話をしている時、突然、Aさんの顔が大きくはっきり見えました。

3D映画で映像が飛び出してくる感じです。

 日記を提出することを宿題にしていたのですが、その日の体育館での私の話について日記に書いてきた子がたった一人いました。

それはAさんでした。

話をしている時、Aさんの顔が私の目にはっきり映ったのは、Aさんの「聞こうとする気合い」が、私に向かって飛んできたのではないかと思います。

 「聞く」は、学ぶの第一歩です。

最も大事な学習方法だといってもいいかもしれません。

 お子さんは、人の話をしっかり聞けますか。

聞いている顔から「気合い」は感じられますか。

 お父さん、お母さんの顔をいつもまっすぐ見て話を聞いている子は安心です。

これからも、力はぐんぐん伸びます。

 そうでない場合は、家族で出かけたりする時に、お子さんが、他の人の話を聞く時の様子をよくご覧ください。

・話している人に自分の顔の正面を向けている。

・うなづく等、体や顔のどこかが、時々、相手の話に反応している。

・その人がいなくなった時に、「お父さん、お母さん、あの人の話、○○だったね」と、その人の話について自分から話す。

 この3つのうち一つでも当てはまったら大丈夫です。

お父さん、お母さんに対しては、(甘えて)よい態度で話を聞かない子も、他の人の話をきいている様子が良ければ、安心です。

 それから、一度、お父さんは(お母さんは)、お子さんの話を聞いている自分の姿を、お母さんに(お父さんに)見てもらってください。

お母さんから(お父さんから)花丸をもらえたら、今、お子さんが「しっかり聞けない子」でも、大丈夫です。


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