聴いてくれる人の望んでいる部分を話したがる
修学旅行は、もちろん、学校生活の中でも最高に楽しい行事のひとつですが、「野外教室」のひとつでもあります。
子ども達は、2日間で様々なことを学んできましたが、家では、どんなおみやげ話をしたでしょうか。
・ディズニーのキャストの笑顔って「うそ」じゃなかった。
・ディズニーの中で迷子になった時、たくさんのキャストさんが、みんなやさしく「どうしました?」と話しかけてくれた。
・キャストさんは、本当に細かいところまで掃除をしていた。
・迷子の小さな子が、キャストさんといる時は笑顔だった。
・上野動物園では、お年寄りから若い人たちがとても楽しんでいた。
・国会議事堂は、警備が厳しく館内もきれいだったので、落ち着いて国の会議ができるだろうと思った。
・第五福竜丸展示館に行って、今の私たち、次の人たちも、この事件を忘れてはいけない、もう二度としない、と当たり前のことだけどあらためて思った。
・福竜丸はこんな小さな木の船で良く無事だったなあ。13日間も閉じこめられて大変だったろうなあ。
子ども達は、2日間の間に、言葉には語り尽くせないほどの多くのことを学んでいます。
その中で、どれが学びとして残るかは、帰ってきてからの過ごし方にかかってきます。
人は、多くのことの中から、聴いてくれる人の望んでいる部分を話したがります。
子ども達が家で話した「おみやげ話」は、修学旅行の「復習」でもあり、これからの学習の方向でもあります。
もし、これから「おみやげ話」を聴く機会があったら、お子さんの記憶の中から、たくさん、いろいろなことをひっぱり出してあげてください。
最後に、家でおみやげ話をしたことについての、子どもの感想です。
・家の人に旅行中にあった出来事をたくさん話しました。
話しているうちに私も楽しくなってきたし、聞いている母も笑顔になってきて、母に喜ばれているような感じがしてきました。
物をあげるおみやげも良いけれど、旅行中にあった出来事を話して、自分も聴いている人も楽しくなれる「話みやげ」もいいなと思いました。