漫画は読書か
A君の日記です。
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ハバネロで使うと、とても楽に相手を抜けるこつが見つかりました。
このこつを使うと素早く動けます。
次に進む方向に重心を置いて、かつ相手に悟られないような姿勢でいる、というのがこつです。
速さというのは、重心の移動速度なので、次に進む方向に重心を置いておくと早く動けます。
このこつは、ある漫画からヒントをもらいました。
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A君は、ハバネロのチームのエースですが、ある時期、なかなかチームを勝たせることができないと悩んでいました。
それを打開するヒントを漫画から見つけたようです。
私たちの小さい頃は、漫画と普通の本は、完全に違うものとしてとらえられていて、漫画を読むのは読書ではないと言われました。
漫画が大好きな私たちは、そう言う大人に随分反発したものです。
今は、漫画も市民権を得て、大人も、漫画の存在の是非ではなく内容について真剣に議論したりしています。
A君の日記を読むと、A君は目的意識を持ってこの漫画を読んでいるので、この漫画から、自分にとって重要な発見ができたのでしょう。
こういうふうに読めるのなら、漫画をじっくり読むのも、読書と考えていいと私は思っています。
しかし、いくつか落とし穴もあるので、お父さん、お母さんは気をつけてください。
一つは、お子さんが、しっかり漫画を読み込んでいるかどうか、です。
一つ一つの言葉に注意し、物語の背景をしっかりとらえ、登場人物の心情を読み取っているかが問題です。
同じように漫画を読んでいる子でも、B君は普通の本を読む以上に、その物語を読み込んでいるのに、C君は絵だけを見ている、という場合があります。
もうひとつの落とし穴は、漫画しか読まないと、右脳に表れるイメージが2Dにしかならないということです。
いろいろな体験を実際に自分の体でして、活字を読み込んでいる子は、頭の中に3Dの映像を作っています。
映像だけでなく、音や匂い、触感まで、活字からイメージすることができます。
それが、漫画を読むだけでは、紙に描かれたり、テレビ画面の2Dの映像しか、頭の中で作れなくなってしまうのです。
こういう落とし穴があることを理解した上で、良質の作品(漫画)を読ませるのは、秋の夜長の、よい読書だと私は考えます。
お父さん、お母さんが好きな漫画はありますか。