読書をする子は、すでに頭がよい
読者の方からのお便り******************
10年だったら、理想の自分、演じきれそうな気がしました。
まだ2年目です。
1年間バタバタと過ぎてしまったので、これからの8年頑張ってみます。
子は親の鏡…。
怖いですね(笑)
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大丈夫です。怖くはありません(笑)。
ご自身の幸せな人生に自信を持ってください。
小さな雑草を見つけたら一つ一つ丁寧に引き抜く。
小さな綺麗な花を見つけて一つ一つ集めていく。
こんな風に、ゆっくり演じていけばいいと思います。
読書をする子に育ってほしいと思ったら、お子さんが3歳くらいになるまでに、3年間かけて(おなかの中にいる期間も合わせれば4年間)、お父さん、お母さんが読書の習慣を持てばいいのです。
読書をすると頭がよくなる。よく、こういう言い方をする人がいますが、これは間違いだと私は思います。
読書をする子は、すでに頭がいい、と言った方がよいでしょう。
頭がよくないと、読書は楽しくないからです。お子さんが読書好きなら、もう、すでに、とても頭のよい子に育っているということです。
どんなふうに頭がいいかというと、右の脳と左の脳がしっかりつながっていて、脳全体を使えているということです。
本は、言葉でできています。
言葉が頭の中で映像化されなくては、本は全く面白くありません。
左の脳で言葉を理解し、右の脳でそれを映像化する。お子さんの脳が、こうした働きができているからこそ、読書を楽しむことができます。
お子さんの脳がどうして、こんなふうに良くなったかと言うと、6歳までに、親が読み聞かせを沢山したり、家族の語らいが多かったりしたおかげです。
大好きな人のお話は、いつまでも聞いていたくなります。
そして、そのお話の内容がわかりたいと思うと、自然に頭の中で、言葉をビジュアル化していくのです。
6歳までの子どもは、無条件に親のことが大好きです。
ですから、この時期に、親がいっぱいお話してくれたなら、左脳と右脳の架け橋は太く丈夫になって、頭がよくなります。
もし、この大事な時期に、子どもが、テレビ、ネット動画、ゲームの画面に浸されていたら、この能力は育ちません。
多くの映像に触れているから脳内の映像化は得意だろうと言う方がいましたが、そうではありません。
すでに目の前に映像があれば、脳の中で映像を作る必要がないので、言語を映像化する力は育たないのです。
そういう子は、読書が好きになりません。
いえ、読書ができないと言った方がよいくらいです。
これは、「6歳までの勝負」だと私は考えていますが、これまで担任した子の中に例外がいます。
小学校5年生のお母さんから、「本を読む子にさせたい」と相談があった時、「赤ちゃんを相手にするように読み聞かせから始めましょう」と勧めました。
そのお母さんは、それを実行に移しました。
最初は、子どもも嫌がるふりをしたようですが、本心は、それを望んでいたようで、読み聞かせが始まりました。
1年後、その子は、図書館で進んで本を借りる子に変わっていました。
4年の節目ごとに、「変身する柔らかさ」が失われていくと思いますが、14歳までだったら、全く違う人になれる可能性が残されていると思います。
中学1年生の子も、読み聞かせから始めて読書好きにするという可能性は、残っていると思います。
もし、まだ、お子さんが読書好きでなかったら、今すぐ、テレビ、ゲーム、ネット動画などを排除し、親子で語り合ったり、読み聞かせをしたり、親子読書に挑戦して、頭を良くしてやってください。
テレビを消して、どうしても寂しかったら、ラジオなら、OKです。