かぐや姫、桃太郎…
読者の方からのお便り*****************************
宿題に集中したら、すぐ終わる内容でもテレビをつけてダラダラするので時間がかかっていて、それを止めると逆切れするのですが、子供達を説得させる方法はないでしょうか?
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私からのお返事************************************
厳しいことを言うようですが、テレビを見させたくない場合は、テレビを家から撤去するのが最も良い方法です。
子どもにとって無駄なものの中には、大人にとってだけは必要なもの、というのが、よく考えると、それほど多くないようです。
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すると、早速、次のような御返事をいただきました。
読者の方からのお返事*****************************
昨夜、子供達にテレビをダラダラ見たり、テレビを見ながら勉強する等の行為があればテレビを撤去するし、iPadで遊ぶ時間が守れなかったら没収すると伝えたところでした。
どうしても見たいテレビがあれば、その時間までに宿題や勉強を終わらせるか録画して後で見る事も決めました。
子供のお手本になるように親も生活習慣を改めないといけないかもしれませんね。
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すぐに実行されたことは、本当に素晴らしいことだと思います。
ほとんどのお父さん、お母さんがわかっていることですが、いざ実行するとなると難しいものですね。
私の勤める学校でも、「親子読書をしましょう」とか、「ノーメディアの家族時間作りに挑戦しましょう」と、いろいろな提案をしています。
そのたびに、アンケートの回答をいただくのですが、「学校で、そういう提案をしてくれるので、日頃はなかなか実現しない家族の語り合いができて、うれしかったです」という感想が意外に多いのが印象的です。
先日も、親子読書の提案をしたところ、ほとんどの家庭で実施されました。
子どもが選んだ本や、お父さん、お母さんの好きな本を一緒に読んだりするのですが、今回、「かぐや姫」を読んだというお家がありました。
誰でも知っているお話を改めて親子で読む。
これは、とても重要だと思いました。
長く愛されている話、本には、大切なことが沢山書かれています。
受け取り方によって、その大事な部分や、ものの見方は大きく変わります。
その大切な多くのことを、どんな角度から見つめ、どの部分を最も大事にするかという価値観の共有を親子ですることが重要です。
その小さな積み重ねが、子どもを正しく成長させ、親子関係を最良のものとしていくのだと思います。
かぐや姫、桃太郎、浦島太郎、金太郎…、一度、じっくりと親子で読んで、その話の中に隠れている「宝物」について、語り合ってみませんか。