みんなで読む

 道徳の副読本の中から、本田宗一郎さん、吉岡弥生さん、小杉あささん、聖一国師さん、河合純一さん、阪神の震災の時の消防士の池内清さんについての話を選び、「今日は、この人たちのページを読んで、夢を叶えるために必要なことを読み取りなさい」という課題を出しました。

45分間、子ども達は手分けして読み取り、意見を出し合い、次のようにまとめました。

「夢を叶えるために必要なこと」

○ あきらめない、どんな壁でも努力で乗り越えられる、努力で夢は叶う

○ 初心に戻る、信じ続ける、自分が何をしたかったのかいつも振り返る

○ 失敗を恐れない、逃げない

○ 常に準備をする、いつでも最高のパフォーマンスができるように

○ 目標を持ち続ける、夢は変わってもよい、夢がかなったら次の夢に進む、目の前の事に一所懸命になる、小さな夢を積み重ねる

○ 人一倍努力する、努力は自分に返ってくる

○ 基礎を身につける、学校の勉強に真剣に取り組む

○ 何でも試してみる

○ 身近にあるものを見直す

○ 前に進み続ける、継続は力、何度も挑戦する、前向きな気持ちを持ち続ける、もっとよくしていこうとする

○ 応援される人になる、周りの幸せを考える、まず応援する人になる、自分の心を育てる

○ 応援してくれる人がいる、たくさんの人と出会う、自分は幸せだと感じる

○ 人の良いところを取り込んでいく、まわりをよく見る、視野を広げる

○ まわりの人が何を言っても自分の信じたことを大切にする、強い精神力を持つ

 もし、これを子ども一人一人の課題として与えたら、ここに出された答えはもっと少なかったでしょう。

友達と同じ物を読むことで、自分とは違う発見を教えてもらう。

意見を交わす中で、さらに新たなことに気づいていく。これが、学校で学ぶ、大切な醍醐味の一つです。

 沈思黙考の読書も大事ではありますが、小学生には、みんなで読む読書の方が、深まりは大きいと、私は思います。

 私の担任する学級では、テレビを見ることは禁止です。

ただし、大人といっしょに見るのはかまいません。

いっしょに見ている大人が、情報過多になりがちなテレビから、子どもに必要な情報を選択してくれると同時に、子どもが気づかないことをテレビの画面に合わせて語ってくれるからです。

「わいわい読書」と名付け、家族で同じ本を読み、秋の夜長、みんなでわいわいやってみませんか。

小さな子ども向けの本の中にも、大人が感動できるものが、たくさんありますね。


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