全国学力・学習状況調査の点数を上げる
全国学力・学習状況調査の結果が出てきました。
小学生では、6年生の4月にテストが行われる学力調査です。
「全国の子どもの力を調べて、日本全体の学力レベルを上げるための努力を日本人全員でする」ための調査ですが、いまだに、県の順位を気にしたり、平均点を隣の自治体と比べたりする人がいるのが困ります。
日本全国で研究に取り組んでいるのを見ればわかるように、日本人の真の学力を上げるというのは、なかなか大変なことです。
でも、ニュースで取り上げられるのは、順位の事ばかり。
点数を伸ばし順位を上げる方法なら、あります。
それを1年間、徹底的にやれば、結果は出ます。
でも、先生方が、学校で、それにばかり時間をかけないのは、「真の学力」を伸ばしたいためです。
というわけですので、ちょっと点数が気になるようなら、家でやってみてください。
注目するのは、この学力調査が、いまだに、文(文字)で質問され、文(文字)で答えるという方法で行われていることです。
今、全国の多くの子どもたちは、パソコンやスマホを使って、映像と短い文しか見ていません。
そういう子を相手にして、学力調査で点数で勝つのは簡単です。
長い文を読んで、長い文を書く練習をすれば、いいのです。
そのために、家では、この3つを毎日やってみてください。
まず、親子で、同じ新聞や同じ本を読む。(同じ動画を見るのではありません)
そして、それについて語り合う。
さらに、親子で交換日記をする。(ラインやメールのやり取りをするのではありません)
これまで、これをやってこなかった子は、これだけで学力調査の点数が上がります。
中学1年生の芦田愛菜さんの趣味が読書だということが話題になっていました。
この時代に、読書が趣味と言えるのは立派です。
でも、コンピューターもテレビもなかった時代の子どもが、夜できるのは、家族とのおしゃべりと勉強と読書だけですから、本を買える家は、みんな読書をしていました。
文で問われ文で答えるという出題形式は、その頃と変わっていないのです。
頂上に行く道を教わったら、こつこつと、その道を登り続ける。
「勝てる」のは、大人の世界でも、そんな人だけですね。