国語の読解力 説明文
小学校の文章教材は、大きく分けて物語文と説明文になります。
説明文とは何かというと、物語文ではないものです。
物語文の読解と比べると、多少、読み方は変わってきます。
物語文は、言葉の一つ一つを掘り起こすことをしましたが、説明文では、その前に「ストーリー」を把握できるかが、問題になります。
物語文は、ストーリーが命、という特性もあるので、読んでいればストーリーはわかり、この部分は端折っても、ほぼ大丈夫です。
説明文は、全体の設計図(プロット)を書くことで、ストーリーを明らかにします。
授業では、まず、形式段落に番号を振ります。
それぞれの段落に何が書いてあるかを考えると、その段落が「著者の主張」か「主張するための例」かがわかります。
この2つの区別がつくようになったら、「例証の段落」は、どの「主張の段落」のためのものかを考え、つなげてみます。
ここまでできれば、説明文は、大体理解できたと考えればよいと思います。
全部の段落を上手に線で結び、著者の主張に対して、賛成、反対という自分の主張ができれば、説明文は充分読解したと言ってよいでしょう。
家族で楽しみながら、この力を伸ばすには、新聞記事を使うとか、有名な人のエッセー集を使うと言った方法もありますが、一番良いのは、国語の教科書の文を使うことです。
国語の教科書の文ほど、わかりやすく構成されている文を探すのは、かなり困難です。
まず、昨年の国語の教科書を出してきてください。
一人一人に、紙と鉛筆も用意します。
教科書の形式段落に番号をふり、じゃんけんをして、勝った人が読みます。(負けた人に読ませてはいけません。)
用意どん、で、それぞれが段落番号を線でつないだ図を描きます。
互いに見せ合い、誰がいちばん正しいか主張し合って、みんなを説得した人が優勝です。
この場合、その図が本当に正しいかどうかは、あまり問題ではありません。
家族で、わいわい、教科書を使った遊びをすることが、真の読解力をつけるのです。