句点、読点に気をつけて音読する
国語の授業で物語文を学習している時、Aさんの音読の仕方がおかしいのに気づきました。
息継ぎをする場所が変です。
良い文は、段落、句点(。)、読点(、)で息継ぎをすると、正しく文がつかみやすいようにできています。
Aさんの読み方は、ほとんど、それを無視しています。
句点のないところでつかえてしまうのは、読書が苦手な子に多いことです。
Aさんはそれに加え、句点をまったく無視して、つなげて読むので、多分、テキストなしで聞いている人がいたら、意味のわからない所がたくさん出てきそうです。
その後、そのことを注意して、3回読み直しをさせました。
少しだけ、Aさんはうまくなりました。
句点、読点をきちんと「読む」ことは、音読をうまくするだけではありません。
句点、読点できちんと切るということは、句点、読点のないところでは切らずにスムースに読むということでもあります。
切らずにスムースに読むためには、次のフレーズを読む前に一目で把握しなければいけません。
これがとても重要です。
このトレーニングがきちんとできていると、黙読をする時も、言葉、フレーズ、文をまとまりとして目で捉えられるようになるため、読書の精度が上がります。
音読の宿題は出ますか。
もし出ていたら、句読点や段落の切り方、その他の場所のつなげ方に気をつけて、聞いてあげてください。
Aさんは、2日後には、ほぼ完璧に読めるようになっていました。
家でがんばったのかもしれません。
私は、授業中、チャンスがあれば、自分でも、子どもと一緒に音読をするようにしています。
年をとるとともに、滑舌が悪くなるのに気づいたからです。
お父さん、お母さんはまだ若いので大丈夫でしょうが、時々、試しに、お子さんといっしょに音読をしてみませんか。