音読はすべての基礎
音読の宿題について、こんなふうに、学級便り等でお願いしています。
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勉強の力を伸ばすのは学校の責任ですから、宿題を家の人に手伝わせてしまうのは大変申し訳ないことなのですが、この本読みカードだけは、家の人の手伝いがどうしても必要です。
お子さんのためにぜひご協力をお願いします。
どの教科も、言語を用いて説明されています。
テレパシーを人類が使いこなせる日が来れば別ですが、言葉無くして勉強を進めるのは、当分無理です。
言葉を使いこなせる人間でなくては、これから先、勉強はますます大変になります。
どうしても、本をすらすら読むことは必要なことなのです。
まず、今、国語で勉強しているところをしっかり読めるようにしてください。
毎日2ページくらいずつで充分です。
1日5分くらい集中してやれればいいと思います。集中出来る限り、時間は長ければ長い方がいいのですが、いくら時間が長くても、集中できなければ何もなりません。
どんなに栄養豊富な食べ物も、一度に食べ過ぎては、大事な栄養を吸収することはできません。
その場所が上手になったら、次へ進んでください。
国語で勉強している箇所が全部うまく読めるようになっても、まだ、学校の国語の授業でそこをやっていたら、他の教科の教科書を読むといいと思います。
教科によって文体や用語が違います。国語の本が上手に読めるからといって安心していたら、算数や社会の教科書がうまく読めなかったということは、よくあります。
もし、お子さんにやる気があるようなら、録音をして聞かせてください。
ボイスレコーダーなども手に入りやすくなってきました。
自分の読み方を客観的に聞くことにより、読みの実力は格段にアップするはずです。
お父さん、お母さんが忙しいときは、それに吹き込んで自分で聞くだけでも、十分な勉強になります。
(ただ、あまり機械にまかせっきりにしないほうがいいようです。お父さん、お母さんの愛情以上に、お子さんの力を伸ばせるものはないのですから。)
お父さん、お母さんが本読みカードに、宿題をやった証拠の印を打つ暇も無ければ、(レコーダーがなくても)犬やぬいぐるみを相手に一人で読んで、犬の手形でもカードに押してくれればいいので、とにかく毎日続けることが大切です。
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一番大事な学習方法だと思っている音読練習ですが、お父さん、お母さんには強制できないので、やってこない日があっても、クラスで子どもたちを叱ることはありません。
その結果、365日まじめに続ける子は、いつもクラスの約半数です。
残念ですが、毎日やってきた子と、やらなかった子の1年後の実力差は歴然としています。
もし、同様の宿題が毎日出ていたら、面倒でも、ぜひ、お子さんにつきあってやってください。
大事なことを、もう一度繰り返します。
・聞いてやる場所は、台所でいい。(テレビなどの余分な音のないところならどこでも)
・担任から、読む場所の指定がなければ、まず、今、国語の授業でやっている所を読む。
・文節を意識して読めているかを最大のポイントとして聞く。
○わたしは 奉仕作業で トイレを きれいにした。
×わたしは奉仕 作業でトイレをきれい にした。
・漢字の横にふりがなは絶対しない。別の紙や同じ頁の下の方に書いておくのはよい。
・すらすら読めていると親が判断したら、どんどん新しい物を読ませる。
・国語の本は読めるのに、社会、算数、理科など他の教科の教科書をすらすら読めない子は意外に多い。
・新聞記事を朗読するのはとても有意義。天気予報の欄には、毎日季節の話題がコンパクトに書かれていて、親子で楽しめる。
・読書好きの子は、今読んでいる本の読んでいる所を朗読させのも有効。本人も時間的負担が軽くなるし、子どもの実力もわかる。
・10ページの話なら、1日10ページを5日繰り返すよりも、1日2ページを5回を5日間やって、10ページを読破する方が実力が身につく。
・共稼ぎで忙しいお父さん、お母さんはレコーダーなどを活用する。子どもが寝てから帰宅するお父さん、お母さんは、寝る前に録音した子どもの声を毎日必ず聞く。感想をメモしたり、同じレコーダーに録音する。そのテープは、10年後、親の宝物になる。
言葉の豊かな子は、自分の感情を暴力に頼る必要がなくなります。