社会科の教科書を読む
いつも子どもが宿題で読んでいる国語の教科書もいいのですが、その他の教科書の方が、それを読んでいる親の姿と重なって、よりいっそうインパクトが強くなります。
実は、国語の教科書というのは、授業で何度も読みます。読むことそのものが、国語の学習で大事なことだからです。
でも、他の教科の授業は、教科書の扱いが違います。
教科書は自分で考えるための参考書という意味合いが強くなります。
ですから、国語の教科書と比べて、授業中に読む時間はうんと少なくなります。
では、読んでも読まなくても、さほど変わりはないのかというと、やはり読んでいた方が、その分、力がつきます。
社会科の教科書を開いてみてください。
なかなか面白いと思います。
親が社会科の教科書を開いて声を出して読んでいれば、子どもは興味を持ちます。
そうしたら、お子さんに、一度読ませてみてください。
毎日の宿題で、国語の本がすらすら読めていた子が意外なほど社会科の教科書が読めない、ということが少なくありません。
お父さんやお母さんが自分の社会科の教科書を声を出して読んでいた。
自分も読んでみたら、意外なほどすらすらと読めなかった。
こういうできごとは、子どもの心の中にしっかりと入り、何度も家族の記憶として思い出され、やがて、いつか、学習への意欲につながっていくでしょう。
日頃、「勉強しなさい、宿題は終わったの」としか言わないお母さんが、自分の教科書を声を出して読んでいたら、お子さんは、とても驚くでしょう。
きっとお子さんは、この日を忘れません。