趣味は教科書

 時々、「今の小学生の勉強は、私たちが小さな頃と違うので…」という声を時々聞きます。

 お子さんの教科書をじっくり読んだことは、あるでしょうか。
 ちょっと腰を落ち着けて読むとわかりますが、小学生の勉強というのは、基本的に50年前とは変わっていないし、今でも、大人から見ると、とても簡単です。

 さらに、日本の小学校の教科書というのは、とても親切にできていて、大人が読めば何でも子供に教えてやれるようにできています。

 お父さん、お母さんは、どんな趣味をお持ちですか。

その趣味の中に「小学校の教科書を読むこと」を入れてみませんか。

小学校の教科書は簡単なうえに、意外な発見もあって、なかなか面白いところも多いものです。

 「趣味は、息子や娘の小学校の教科書を読むことです」と言ってみてください。

お父さん、お母さんが教科書を読むのを楽しんでいるのですから、勉強は楽しいということが、お子さんの心の中に刷り込まれていきます。

お子さんは、塾へ行くより、家で勉強した方が楽しいと思うようになります。

そうなれば、お子さんは、塾の行き返りの時間を他のことに有効に使えるようにもなります。

 「小学校の勉強って、簡単で面白いです」と言えるお父さん、お母さんの子は、必ず勉強ができるようになるというわけです。

 お子さんの教科書を読む暇なんて、ありませんか。

 もし、そうならば、お子さんから、僕たちも勉強する暇なんてない、と言われてしまうかもしれません。

子どもにとって、遊ぶことも重要な仕事なんですから。

 一度、お子さんの教科書を開いてみませんか。一度も中身を見たことのない教科の教科書が、きっと、面白いと思います。

読者の方からのお便り******************

教科書、楽しいですよね。

小学校の歴史や地理の教科書に至っては、一般常識的なポイントがほどよくまとめられていて、知識の整理に重宝しています。…

私自身、小学校入学式でもらった教科書に目を通したときの絵本とは違う「今日からお勉強するんだ!お姉ちゃんになったんだ!」という誇らしい気持ち、今でも覚えています。

小2以降ずっと始業式でもらったらまずは全部読んでました。

夫もそんな子だったらしく、今でも我が家は教科書を持ち帰る始業式の夜は、リビングのテーブルに教科書が積まれ、ワイワイ盛り上がってます。

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 自分が幸せだったことを全部、子どもにしてやり、自分がしてほしかった沢山のことの中から一つを選んで子どもにしてやる。

これが親の務めだと、改めて思います。


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