飽きない音読の工夫
いただいたコメントから、多くの学校で音読の宿題が出ていることがわかりました。
どんな勉強、仕事でもそうですが、同じことを毎日きちんと繰り返すのは、大変なことです。
人間は、飽きてしまう生き物だからです。
飽きてしまうことが、より新しいものを生み出そうとする原動力にもなるので、飽きることも大事なことです。
しかし、こつこつと積み重ねなければ成果が出ない物事は、飽きてしまうと大変です。
飽きてしまった事を、根性でやり遂げることも必要ですが、その場合は、集中力などの脳の働きが低下することは明らかです。
人間は、楽しく夢中になっている時だけ、全力(もしくは、それ以上の力)を出せるのです。
毎日の音読に飽きない工夫をしてみましょう。
国語の物語文を、登場人物になり切って読む、などの工夫はされていると思います。
今回は、それ以外の方法を考えてみましょう。担任の先生が知ったら、起こられてしまうかもしれませんが。
1 声の大きさを、わざと変える
…部屋中に響く声、ささやく声など、本文の内容とは関係なく、声の大きさを変えてみましょう。
2 笑いながら読む、怒りながら読む
…これも本文とは関係なく、笑いながらと決めたら、ずっと笑いながら読みます。わざと笑顔を作って表情筋を動かすと、若返りの効果があるそうなので、お母さんも、ぜひ、ご一緒にどうぞ。
3 算数や社会の教科書を、物語のように読む
…算数の教科書を、昔話風に読むと、意外におもしろいのです。
4 物まねをしているつもりで読む
…家族、有名人など、得意な物真似で読んでみましょう。PPAPのリズムで読むのは、いかがでしょう。
5 ロボットのように読む
…逆に、物語文を、ロボットやニュースのアナウンサーのように読むのも新鮮で良いかもしれません。
6 家族で交代で読む
…1文ずつ交代で読むのは、意外に楽しい親子の団欒になります。
7 親子で速さの競争をする
…速さを競争する時は、3〜5行ほどの短いものを3回連続で読む時間を競争してください。
長い文では、速さばかりが気になって、正確に読まなくなります。
親子同時に読むと発音を誤魔化す場合があるので、同時に読むのではなく、キッチンタイマーで1回ずつ時間を計ってください。
また、「遅さ」の競争も面白いかもしれません。
勉強は「飽きない」が、こつです。10歳までは、飽きないように、大人が工夫してあげましょう。
11歳からは、自分で飽きない工夫ができる子が、伸びていきます。
また、音読を飽きさせない、楽しいアイデアがあったら、教えてください。