敬語の年齢
敬語の勉強は、5年生の国語の教科書に出てきます。
こういう学習は、1時間や2時間、教室でやっても、身につくものではありません。
いつもは会わない親戚に会うなど、いろいろなところへ親と一緒に出掛ける夏休みは、敬語をマスターさせるチャンスです。
朝のラジオ体操なども、大人の沢山集まっている所へ行くなら、大チャンスですね。
ぜひ、敬語を正しく教えてください。
敬語には、丁寧語、尊敬語、謙譲語の三種類があり、それぞれ難しさが違います。
教科書では、一度に学習しますが、マスターする年齢は違っていいと思います。
その年齢は、4年ごとの区切りで考えると、シンプルです。
いちばん簡単な丁寧語は10歳までに、次に簡単な尊敬語は14歳までに、いちばん難しい謙譲語は18歳までに、マスターすればいいと思います。
10歳までに、「です、ます」(丁寧)を使った言い方を場に応じて使い、14歳までに「いらっしゃる、おっしゃる」(尊敬)などをためらいなく使えるようになり、18歳までに「うかがいます、もうします」(献上)が自然に出れば、合格です。
それぞれの年齢を最終ゴール地点だと考え、6歳を越えたら丁寧語を、10歳を越えたら尊敬語を、14歳を越えたら謙譲語を、どんどん使えるようにしてやることが大事です。
さらに頑張って、9歳の子が「先生がおっしゃっていました」と言うと、なかなかやるね、ということになります。
でも、大ジャンプして6歳の子が「父が申しておりました」と言うと、違和感を持たれるかもしれないので、先取りもほどほどにさせた方がよいかもしれません。
また、逆に言うと、16歳なのに、「です、ます」も使えないようでは社会に通用しません。
子どもは、親が思っている以上に、早めに社会に順応していることが多いようです。
無理やり「敬語を使いなさい」という方法より、小耳にはさんだ、お子さんと近所の人などの会話の中に敬語を見つけてやり、それを褒めるという方法が適していると思います。
まずは、お子さんと大人の会話に耳を傾けてみてください。