自分にも相手にも大事なもの

6年生Aさんの日記*********************************************

 風呂の浴槽の中にあった小さくてたくさんある泡を見ていたら、ふと頭の中に「どうしてここに泡がこんなにあるの?」という疑問が浮かび上がった。

そしたら、また、ふと、この前勉強した炭酸水のことを思い出して、これは二酸化炭素の泡なのではないかと思いました。

そのあと、よくよく考えたら、理科のサイクルの「疑問から予想」まで行っていて、正直、自分でびっくりしました。

 私ははっきり言って、理科用語などをおぼえてもすぐ忘れてしまうし、活躍できないから理科が大嫌いです。

しかも、六年生になって勉強が難しくなって、こんな勉強をして意味があるのかと思っていました。

 でも、今日の出来事があって、授業では活躍できなくても、授業後の自分の中で習ったことの知識が活躍して、初めて、勉強しておいてよかった、身近にも理科が…と思い、とても面白かった。

 先生は、活躍できると面白くて、活躍できないと面白くないと言いましたよね。

その時は、面白くなくても、今日の私のように、後で面白いと思える時があるんだと思いました。

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 日記は、手紙を書くつもりで書きなさいと言っています。

手紙は、読んでくれる人が喜ぶように書かなくてはいけません。

この日記を読んで、私はとてもうれしくなりました。

 Aさんの日記は、授業について書かれています。

これは、私にとって、とてもうれしいことです。

授業は、私がいちばん大事にしている仕事だからです。

自分が大事にしていることを、同じように大事にしてくれているのがわかるのは、とてもうれしいことです。

 さらに、Aさんは、「先生は、活躍できると面白くて、活躍できないと面白くないと言いましたよね。

その時は、面白くなくても、今日の私のように、後で面白いと思える時があるんだと思いました。」と私に異を唱えています。

これも、とてもうれしいことです。

 授業は、教えたことをおぼえてもらうためではなく、自分で考える力をつけてもらうために、毎日一所懸命工夫しているのですから、こんなふうに「自分はこう思う」と言ってくれるのは、大変嬉しいことです。

 同じものを大事にしている、でも、考え方のすべてが同じというわけではなく、それぞれのしっかりした考え方がある。

こういう人が集まったチームは、ひとつの目標に向かって、互いに尊敬し合いながらいつまでも、いっしょにやっていけます。

 「素直に受け入れる気持ちと自分の考え」この二つをきちんと持てることが重要です。

 この二つを、きちんと持てるようになったら、親友、仕事のパートナー、生涯のパートナー…、一生を通じてつきあえる大事な人と必ず巡り会えるのだと思います。


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