書くことの魅力
読者の方からのお便り*****************
昨日から、六年生の娘と交換日記を始めました。
提案したら、とても喜んでくれて、たくさん書いてくれました。
学校での様子や、考えていること、感じたことを、書くことで最後まで伝え切ることができるので、読みながら意外な発見があったり、娘の思いを再確認したり、得るものが多くなりそうです。
娘との会話は多い方ですが、書くことではまた全然違う感覚で伝えることができるので、楽しくて素敵です。
ありがとうございます。
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このコメントを読んで、6年生からでも間に合うんだ、うちでも早速、と思う方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います。
書くことの魅力は2つあります。
1 落ち着いた心を伝えることができる
話すことと違って、書くことには時間がかかります。
思ったことを書くまでの時間、書いてから渡すまでの時間、読んでくれる時間…。
一方、話し言葉は、こちらが思ってから相手の心に届くまでにかかる時間が、秒単位です。
ですから、思った瞬間の感情が、直接相手の胸に突き刺さります。
その方が効果的なこともありますが、多くの場合、本当に伝えたいことと、頭に何か浮かんだ時の感情は、一致しないことが多いようです。
本当に相手のことを思っていっているのに、感情が必要以上に高ぶっていることは多いものです。
その点、書いたものは、落ち着いた本心を乗せて言葉を相手に届けられるし、受け取る方も、聞くよりも落ち着いて言葉を心に入れることができます。
また、書く時に時間がかかるので、じっくり書いているうちに、他の伝えたいことも思い出せます。
書いている途中で、大事なことを言いそびれたことに気づいたりします。
だから、書き言葉は、話し言葉より多くの大事な情報を相手に伝えていることも多いのです。
2 何度も繰り返すことができる
書いたものは、書いた後、自分で1度読んでから相手に渡します。
大事な人に渡すものは、何度も何度も読み返します。
これは、相手に伝えるべきことを正確に伝えるばかりでなく、自分の心を振り返るチャンスにもなります。
一時の怒りの感情があったけれど、自分の本心は、相手のことを心から愛していたのだと、自分の文を読んで気づくこともあります。
この場合、もし、話し言葉なら、一生取り返しのつかないことになってしまうことも少なくありません。
また、読んでくれる相手も、繰り返し読んでくれる可能性があります。
一度では伝わらない心も、繰り返し読んでもらうことで伝わることは多いものです。
書くことが苦手だとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、書くことは本当に「習うより慣れろ」です。短い手紙のコンテストなどが全国で行われています。
応募するのもいいし、受賞作を読むだけでも参考になると思います。
読者の方からのお便り*********************
子供達との交換日記で子供達が何を書いてくるか楽しみです。
また交換日記を書く事で文章を書く事に苦手意識を持たないようになればいいなと思っています。
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無理に定期的に書かせる必要はありません。
お子さんがくじける時期も、こちらが定期的に手紙を送るつもりで書きましょう。
お父さん、お母さんの文を読むだけでも、読むことが好きになり、文章力もアップします。