続けたことだけが成功する
読者の方からのお便り***************
子供達との交換日記を早速始めました。
次男(小1)は「何を書いたらいいか、わからん!」と言っていたので、「今日した事とか楽しかった事とかを書けばいいよ」と話すとノリノリで早速書いていました。
文章はまだ五十文字程度ですが、絵つきで日記を書いています。
その日記に対して私の書く内容が子供が書いた内容の感想やコメントみたいになっているので、そんな感じでいいのかな?と悩み中です。
子供は私の書いた内容とは全く関係なく、毎日絵日記を書いていますが、そんな感じで私がコメント書くのは交換日記と言えるのでしょうか?(笑)
また毎日書くのは難しいようですが、出来る時に書くだけでもいいですか?
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始めるかどうか迷っている方の背中を押してくださるお便りです。
大人が交換日記をイメージすると、ある一定の形を思い浮かべてしまいますが、子どもにとっては初めての経験、未知のものです。
とりあえず、喜んで「書く」行為に参加してくれるだけで、すごいことです。
内容や形式よりも大事なのは、喜んで続けてくれることです。
そのためには、お子さんが何を書いてきても、また、書かない日があっても、さらに、読んでくれない日があっても、こちらが毎日続けることが必要です。
「速効よい子」には、今でこそ、毎週みなさんからお便りをいただけるようになりましたが、最初は、私からの「一方通行の手紙」でした。
二百人くらいの方が最初登録をしてくださいましたが、その方々が、「よい子」を読んで、どう思っていらっしゃるのかは、まったくわかりませんでした。
でも、子育てについて知っていただきたいことがあったので、不安な気持ちがいっぱいでしたが、書き続けました。
初めてお便りをいただいたのは、書き始めて1年以上経ってからです。
それまでは、1年以上、毎週、返事のこない手紙を書き続けたことになります。
子どもたちには、手紙をもらったら返事を書きましょうと指導します。
しかし、手紙をもらったら返事を書く、ということと、手紙を出したら返事がもらえる、ということは、全く別のことです。
もし、「自分は、手紙をもらったら必ず返事を書くので、自分が出した手紙の返事がもらえないのはおかしい」と子どもたちが思ってしまったら、世の中はストーカーだらけになってしまいます。
SNS等ですぐに返事を返さなければいけないという強迫観念に襲われる子どもたちが話題になりましたが、これも、そうした勘違いのひとつです。
返事は期待しないのが、手紙を書く時に大切なことです。
返事が来ないからと怒ったり悲しんだりするのは、手紙を書く上で反則だと思います。
返事がもらえないのに次々に手紙を書き続けるのはストーカー行為ですが、親子の関係に限っては、それは当てはまりません。
子どもたちが、どうあろうと、一度始めたら、親は、子どもが家を出るまで、ずっと続けてください。
内容は、子どもの絵日記の感想でもかまわないし、それとは関係ない、こちらの伝えたいことでも、ちょっと聞きたいことでも、何でもいいと思います。
考えたことは、文字、文章にして相手に伝えることができる、ということを、長い時間をかけて、お子さんにわかってもらうことが重要です。
親子のおしゃべりは、最も重要な子育てのアイテムです。
でも、書くことで、より深く伝わることも多いのです。
今年を、「親子交換日記を始めた年」にしてみませんか。