書き取りの宿題
漢字の書き取りを先生が宿題に出すのは、漢字を覚えるのが主たる目的だと思われますが、漢字というのは、そう簡単に覚えられるものではありません。
では、書き取りの宿題は適当にやらせておけばいいかというと、そうはいきません。
毎日書き取りの宿題を出す先生は、毎日書き取りノートを見ます。
毎日、先生はお子さんの字を見ているのです。しかも、他の39人の子の字と、(自然に)比べながらです。
この書き取りノートの字が毎日ていねいに書いてあるのは、本当によい印象を持ちます。
◇この子は真面目に勉強にとりくんでいる。
◇今は目立って勉強ができるわけではないが、こういう集中力があれば、この先伸びるだ ろう。
◇学校では落ち着かないが、家では落ち着いて勉強している。
しっかりした家庭のようだ から、こちらの話も熱心に聞いてくれそうだ。
アドバイスのし甲斐がある。
などと、先生は、お子さんに対して、どんどん良い方へ良い方へと考えていきます。
ていねいに書かせるには、時間が必要です。
どうしても全部を見てやれないなどという場合には、1行でいいので、付き合ってやってください。
そうした親の真剣さは、先生にはもちろん、お子さんにも必ず伝わるのです。
たった1行でも、5文字でも、毎日続ければ、必ず良い結果をもたらします。