漢字で満点を取るまでに

 がんばっているつもりでも、漢字のテストで、なかなか満点が取れない子は多いと思います。

 漢字の習得は一夕一朝にはできないものですが、自分が漢字のどの部分に弱いのかを知っておくと、練習方法も変わってきます。

 テストで点が取れない時は、次の3つが考えられます。

1 全く漢字が頭の中に浮かんでこない

2 同音異義の漢字(読み方は同じでも正解ではない漢字)を書いてしまう

3 点のつけ忘れなど、細かい部分を書き間違える

 まず、1の子は、漢字の貯金が少なすぎます。

 家族団欒の中で、毎日、親と一緒に新聞を読んだり、テレビ・ラジオのニュースを見聞きして、漢字を頭の中に入れるとよいでしょう。

漢字の問題集を買うよりも、家族だんらんの中で覚える方が効果があります。

なぜなら、こういう子は、漢字の勉強そのものが嫌いなのですから、一人で勉強しなさいと言っても無理なのです。

 次に2の子は、漢字の訓読みの部分を覚えていない子です。

 訓読みというのは、(基本的に)中国で生まれた文字の意味を日本語で表したものです。

漢字一つ一つが持っている意味を知っていると、2の間違いは格段に減ります。

これも、一人で勉強させるよりも、家族団欒の中で、楽しく漢字クイズをやった方がよいと思います。

 3の子は、練習する時に、文字を書くのが速すぎる子です。

 信じられないくらい、ゆっくりとしたスピードで書くと、点、画の間違いはなくなります。

が、これも、一人では難しいことですので、家族団欒の時にやると効果的です。

筆ペンで書くと、自然とゆっくりになる場合があります。

スマホもテレビもやめて、家族みんなで、筆ペンを持ってみましょう。

 いずれにせよ、10歳までは、家族団欒が最も勉強に適した場所です。


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