秘密がわかった
3年生の漢字書き取りの宿題でも、平仮名指導から始めました。
といっても、6年生のように、平仮名一文字一文字のこつを説明して書かせているわけではありません。
3年生は、「10歳以前」。理論で攻めるより、まず、体が覚えてしまう方が、習得がはやいのです。
毎日、ノートに1ページの書き取りをやってきます。
その中の平仮名を私が直し、子どもたちは、直されたものをなぞってきます。
最初は、いちばんよく出てくる「を」と「る」です。
それを毎日繰り返します。
3年生は、なぞるだけでどんどんうまくなっていきます。
小さい子ほど脳が新鮮だと、よくわかります。
昨日、Aさんが私のところにこう言いにきました。
「先生、『を』の秘密がわかったよ。『を』は、最初斜めに書くと上手に書けるんだ」
Aさんの言いたいのは、「を」の2画目を、垂直に下ろすのではなく斜めに下ろせば上手に書ける、ということです。
これは、6年生に教える「を」の書き方のこつの重要な部分です。
体が自然に覚える年齢の時は、大事なことを体に覚えこませる。
それを体得していく中で、子どもたちはいろいろなことに気づいていく。
それをまわりの大人が大事にしてあげれば、子供たちの脳は順調に成長していくのだと思います。
身につけておけば一生の宝物になる。
そう親が思うことは、小さいうちに身に付けさせた方がいいと思います。
それを「つめこみ」と否定する人もいますが、子どもたちは身につける途中でいろいろなことを考えています。
大人がそれに気づいてやれば、それは「つめこみ」ではなく、自主的な学習の種になるのです。