1問1秒で
3年生の教室で、計算練習をしているのを見ました。九九のプリントを一所懸命やっています。
早く終わった子がいたので、「1問1秒で答えられるか挑戦してごらん」というと、我先にと、行列ができました。
1問だけを1秒でできるかは、計れないので、60問を60秒でできるかを計ります。
答えを書いていると、1問1秒は無理なので、ランダムに式が書いてある問題プリントを見て口頭で答えます。
答えだけを言えばいいので、「ににんが…」と言う必要はありません。
この日の3年生は、3人に1人くらいの割合で合格しました。
答えだけを口にした子は一人だけで、他の子は「ににんが…、と言わないと答えられない」そうです。
実は、この計算練習、九九がいちばん楽です。九九よりも、7+8のように繰り上がりのあるたし算の方が難しくなります。
さらに、15−8のように繰り下がりのあるひき算の方が難しくなります。
この、九九とたし算とひき算、それぞれ60問を60秒、さらに、37÷5のように、あまりの出る九九のわり算30問を60秒でできるようになれば、4年生、5年生、6年生の算数は、とても楽に取り組めるようになります。
この練習は、始めるのが早ければ早いほど、身につくのも早くなります。
1年生で繰り上がりのあるたし算の仕組みがわかったら、1問1秒にまで、速さを高めておきましょう。(それ以上の速さは鍛えても100円の電卓には勝てません)
この計算の肝は、繰り下がりのあるひき算にあります。
ここのスピードを徹底的に、1年生のうちに鍛えておきましょう。
まず、お父さん、お母さんが手本を見せてください。
お子さんのやる気は、何倍にもなります。