新記録が止まったら

 2年生の九九の話です。

 九九は、日本の算数の中でも、もっとも素晴らしい発明だと思います。

「はっぱろくじゅうし」など、言いやすくて楽しく覚えられるからです。

 どの教室でも、どの家でも、九九は大事にされます。

九九カードを読んだり、唱えたりする時間を1秒でも速くしようという意図の宿題が出されますね。

6年生で算数が苦手だよ、という子も、九九はほとんどの子がすらすら言えます。

 これはこれで充分なのですが、九九カードの時間、新記録が止まったら、2年生のうちにちょっとだけ工夫して、九九で遊んでおくと、そのあとの4年間の算数はとても楽になります。

○穴埋め九九   □×8=64

 これは、すぐあとの割り算に結びつきます。

○逆から唱える、答えだけを並べて書く

 これは、5,6年生の約数・倍数、それを使った分数の計算に威力を発揮します。

 お父さん、お母さんといっしょに、紙に答えだけを速く書く競争をしてみましょう。

こういう遊びをすることによって、例えば24という数字が、3の段の答えであると同時に、4の段、6の段、8の段の答えでもあるというイメージ画像を脳に残します。

これが6年生になって問題を楽に解けるアイテムになります。

 このような、九九をいろいろな角度からとらえる、ということは、どこの教科書にも書いてあります。

でも、それがこの先、重要かどうかは、学年があがってみないとわからないことが多いと思います。

仲のよい兄弟の弟、妹さんは、こういうところがラッキーですね。


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