かけますか
1年生の算数は、くりあがりのたし算の授業です。
8+5の説明を、教室では楽しそうに子どもたちが考え、発表しています。
たし算の方法を考える時には、教具のブロックなどを使って考えます。
どの子も楽しそうに教具にふれ、考えます。友達の意見も、自分で教具を動かしながら理解します。
でも、それでは、その絵をノートにかいておきましょう、というと、なかなか進まない子が出てきます。
それが、どうも、20年、30年前に比べて、なかなかできない子が増えているようなのです。
その理由には、思い当たるふしがあります。
それは、玩具です。
昔は充分に遊ぶ道具がなかったので、その辺にあるものをおもちゃ代わりにして遊びました。
地面や古紙に絵を描くというのもそういう遊びの一つでした。
今は、テレビとゲームコントローラーがあるので、描かなくても美しいCGが見られ、楽しい時間が過ごせます。
ゲームコントローラーの指の動きは、脳の活性化とはつながらないことがわかってきたようです。
脳の活性化を促す指の動きも、白紙から絵を生み出す苦労も、遊びの中で経験しないで成長する子どもが増えています。
描いて遊ぶことや作って遊ぶことは、脳の良好な発達に不可欠です。
お父さん、お母さんの子供の頃と、お子さんとでは、その量に違いはありませんか。
もし足りないと思ったら、すぐに作って遊ぶ、描いて遊ぶをお子さんの中に取り入れてください。