積み木遊びをしていたか

 小さな子の遊びが変わっていっていることも、心配の種です。

 8リットルの立方体の一辺の長さは?…ノーヒントで答えを出せた子はいませんでした。

 1リットル=1000立方センチメートル。

みんな、しっかり暗記できています。

でも、8リットルの立方体の一辺の長さがわかりません。

 これは、1リットル=1000立方センチメートルを学習した時に、数字と図と言葉(式とイメージと文章説明)をリンクさせずに頭の中に入れたからです。

 一辺が1センチメートルの立方体が、1立方センチメートル。

 一辺が1メートル(100センチメートル)の立方体が、1立方メートル。

 1立方メートルは、百万立方センチメートル。

 そして、一辺が、1と100の間、10センチメートルの立方体が、1リットルです

 この時に、言葉だけ、数字だけを暗記するのではなく、頭の中に、立方体をイメージできていれば、最初の問題は、とても楽です。

 数字と図と言葉が同時に出てくるように、同時に使えるように、と授業のたびに、いろいろな指導をするのですが、頭の中で自由自在にリンクさせるのは、なかなか難しいようです。

 さて、ヒントとして、子どもたちに、立方体の積み木をたくさん渡しました。

 これがひとつ1リットルだとしたら、8リットルの立方体の一辺の長さは?、と聞いたところ、ほとんどの子が、積み木を積み上げながら、「な〜んだ、簡単だ」と答えを出しました。

 これは、予想に過ぎませんが、この子たちは幼児期に積み木や砂場で遊んだ時間が、昔の子に比べて、圧倒的に少ないのではないかと思います。

 平面のゲームに慣れていると、立体のイメージを頭の中で作るのは難しいようです。

 さらに、今回、初めて出会った驚きがあります。

8個の立方体を組み合わせて1つの立方体を作れなかった子が、2人いたのです。

この2人は、クラスでは「できる子」です。

幼児期に、積み木などのシンプルな道具を使って、手の指を駆使し何かを創る遊びが、どれほど重要なのかが垣間見えた授業になりました。

読者の方から********************************

うちの娘たちは、そんなに積み木遊びはしてなかったような気がします。

次女は、ここ数日、折り紙に夢中ですが、これはどうでしょうか?

積み木は今からでもリカバリーできますか?

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 積み木そのものにこだわらなくていいと思います。

手を使って、いろいろなものに触れ、作るということが大事だからです。

折り紙はとってもいいと思います。

私も、1、2年生を担任した時は、折り紙の時間を設けています。


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