図や手順を文で表す
算数で、拡大図や縮図を描く勉強があります。
子ども達は、こつがわかれば、それほど苦労せずに正確な図が描けます。
そこで、「その拡大図をどういう手順で描いたか、文で書いてごらん」と言ってみました。
残念ながら、多くの子が、相手にわかるような文章で、自分の描いた手順を書くことができませんでした。
思考には、右脳と左脳の連携が必要です。
文章を図やイメージにすることで理解を深めることもあります。また逆に、右の脳において、図、映像、音で直感的に理解したことを、左の脳において、言葉に変換し論理的に理解を深めることも重要です。
学校の授業以外の場でも、この力は伸ばせます。
たとえば、大掃除などで、家のどこかの部分を任せてみて、日記を書かせるように、自分がやった掃除の手順を思い出させ書かせてみるというのはいかがでしょう。
書かせるのが面倒なら、話をさせるだけでも充分です。
説明が抜けたり、わかりにくくても、最初は、「なるほど、そうやってがんばったんだ」と聞いてやることが大事です。
もし、説明が上手ではなかったら、「手順を説明する」機会をたくさん作ってやればいいのです。
掃除が終わった後のきれいで温かな部屋で、「きれいにできたね」とほめられ、「上手に説明できたね」とさらにほめられると、お掃除好きの子になるかもしれません。