センチは、長さじゃない
先月3年生は算数で長さを勉強します。
1年生の時からやっているので、特に難しい学習ではありません。
小学生は、こうして少しずつ、繰り返しながら、長さ、重さ、かさ、広さの勉強を重ねていきます。
6年生で、その単位をまとめます。
ここで勉強する単位の仕組みはとてもわかりやすくなっています。
まず、長さの元はメートル、重さの元はグラム、かさの元はリットル、広さの元はアールです。
それぞれの単位の元に、1000倍という意味のキロ、100倍のヘクト、10分の1のデシ、100分の1のセンチ、1000分の1のミリがつきます。
1メートルの1000倍は1キロメートル、1グラムの1000分の1が1ミリグラムという具合です。
中には、ほとんど使われない、1デシメートル、とか、1センチグラムというのもあります。
このように、小学生で学習する単位はとても単純にできています。
しかし、これを理解できない子がたくさんいます。
いちばんの原因の元は、1年生で測りやすい長さが、センチメートルだからではないかと、思います。
測りやすいのでセンチメートルは導入にはもってこいです。
しかし、1センチメートルが長さの基準のように感じてしまい、しかも1センチメートルを「1センチ」と省略してしまうため、あたかも「センチ」が長さの単位だと思い込んでしまい、その混乱が6年間続いてしまう子が少なくないのです。
3年生には、以下の文を、おまじないのように暗記させています。
・ミリが1000こで元の数
・センチ100こで元の数
・デシが10こで元の数
・元が1000こでキロになる
・パスカル100こ(人)でヘクトパスカル
唱えながら、多くの子は、内容を理解していませんが、3年後、算数で単位のまとめの勉強をする時に、きっと役立つはずです。