音楽の成績
お子さんの音楽の成績、いいですか。
算数や国語の成績は気になっても、音楽や図工は気にしなかったり、これは素質だろうなどと、あきらめたりしているお父さん、お母さんはいませんか。
今は、成績といっても昔のように優劣がはっきりわかるものが少なくなってきましたが、それでも成績はどこかでついているし、国語から体育まで、教科という点では平等に扱われます。
ですから、国語、算数以外でも、成績をアップさせる方法を見つけたら、どんどん試してみましょう。
お子さんは音楽の授業、好きですか。
低学年のうちは、歌ったり踊ったりするのが基本的にみんな好きなので、音楽の授業はみんな好きです。
鍵盤ハーモニカで絞られたりすると嫌いになる子が出てきますが、基本的にはみんな好きです。
高学年になると、ピアノが弾けるというのが重要に見えて、小さい頃からピアノ教室に通っている子にはかなわないという風潮が見えます。
それでピアノなどと縁遠い子は、音楽の成績を上げるのをあきらめたり、音楽の授業が嫌いになったりします。
私はピアノ教室に行ったことはありません。
とても興味があって「ピアノを習いたい」と親に頼んだこともあったのですが、「貧乏だから」と却下されました。
でも、私の小学校の時の音楽の成績はよかったです。
その理由は階名唱が得意だったからです。
階名唱…ドレミで歌う事がどうしてできるようになったのか、よくわかりませんが、授業中全然苦労しませんでした。
多分、何年生かわかりませんが、先生が授業で階名唱の練習を徹底的にやってくれて、自分はそれを面白がっていたからだと思います。
階名唱ができるので、新しい曲も簡単にリコーダーで吹けます。
ピアノは弾けませんでしたが、歌のメロディをオルガンで片手で弾くことはできました。
歌もはずかしがらずに歌ったので、ピアノ教室に行ったことがないにもかかわらず、音楽の成績はいつも5(昔の小学校は5段階評価が多かったですね)でした。
今、授業で子供たちには階名唱ができるように、それになるべく時間を割くようにしています。
子供たちには、「ドレミファソラシドレミの10個の記号を読めるようになるだけで、音楽の力が伸びる。君たちは1年生で100以上の記号を暗記できたんだよ」、と説明します。
100の記号というのは、平仮名、片仮名、そして1年生で習う漢字です。
合わせたら100文字を軽く突破します。
ドからミまでの10個の音符と、あいうえおかきくけこの平仮名10個を黒板に並べます。
そして、音符と平仮名を交互に指差してすばやく読ませます。
そうすると、音符も平仮名と同じように簡単な記号だと気づいてくれるようです。
後は、フラッシュカードで早読み大会をやったり、知っている曲を何度もドレミで歌うことで、階名唱は身に付いていきます。
階名唱ができることの効果は絶大です。
お家では、お父さん、お母さんといっしょに楽しく階名唱をしてみてください。
音楽の成績、上がります。
それより、なにより、音楽に自信が持てたり、音楽を好きになれたりするんです。