玄関美術館

 図工の作品は、一月くらいすると家に返ってくると思います。家に返ってきたお子さんの作品、どうしていますか。

 数年前、家庭訪問をした時に玄関に、そのお家のお子さんの作品が飾られていました。

ふつうのお家の、どちらかというと、狭い玄関です。

そこに少しだけ、お子さんの絵が架けられ、工作の作品が置いてありました。

 お母さんは「私の家の美術館です」とおっしゃいました。

その一言がとても素敵だなあと思いました。

あとで子どもに聞くと、玄関に自分の絵が飾ってあるのはいい気持ちだと言っていました。

兄弟バランスよく、新しいものにどんどん架け替えてくれているそうです。

 この子達も親になった時、自分の子を大事にするでしょう。

そういうことを言葉ではなく、こういう形で子どもに伝えているこの家のお父さん、お母さんは素敵です。


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