100つかみ
お子さんは、鉄棒の逆上がりができますか。
逆上がりができた、とか、のぼり棒のてっぺんまで上れたとか、こういう達成感を味わうと、子どもたちは他の分野まで努力をするようになります。
逆上がりやのぼり棒は、本来なら家事で身につく筋力さえあればできるものですが、そういう筋力がない子も多いようです。
そういう子は、筋力をつけて、逆上がりができるようにしてあげましょう。
筋力をつけるといっても、小学生に腕立て伏せや起き上がりの腹筋運動などをさせてはいけません。関節や腰が壊れます。
こんな方法を試してみてください。
鉄棒、のぼり棒などにじっとぶら下がります。
その時、ひじとひざを直角に曲げてください。
これで、逆上がりに必要な、握る筋肉、腕を曲げる筋肉、足を上げるための腹筋が強くなります。
1日100秒これをやります。
私のクラスでは、100つかみ、と呼んでいます。
1回について1秒しかもたない子は、100回飛びつきます。
1回10秒我慢できる子は、それを10回やります。
4年生がやった時は、早い子は1週間で逆上がりができるようになり、3ヶ月くらいでクラス全員が逆上がりができるようになりました。
それより小さい子はもっと早くできるようになるはずです。
自動車は40kmから60kmに加速するときよりも、停止状態から10kmのスピードにする時の方が大きなエネルギーを必要とします。
できなかったものができるようになるときには、少しの我慢が必要です。
一つできれば、次々にいろいろなことができるようになります。
停止から10kmになるまで、お父さん、お母さん、つきあってあげてください。