修学旅行2(準備をする)
今年の子どもたちには、「準備をする」ことが大事だと、半年間言い続けてきました。
どんな場面で言って来たかは、また、機会があったら書きたいと思いますが、修学旅行にも、準備が必要です。
旅行の準備といっても、カバンの中身をそろえることではありません。
旅行中に何を学ぶかという準備です。
今回も、ディズニーランドについての授業中心にを、修学旅行のための事前授業を数時間行いました。
1 ディズニーランドについて知っていることを書き出し、おもてなしと関係ありそうなことと無さそうなことに分ける。
子どもたちは、実際にディズニーランドに行って、(おもてなしと関係ないと思っていたことを含めて)自分の書いたすべてのことが、おもてなしに関係することを、後々知ることになります。
2 お客さん(ディズニーではゲストと呼ばれます)の書いたコメントなどを読む。
いろいろな資料から集めた文を二十枚ほどのカードにまとめ、子どもたちに読ませます。
子どもたちは、自分が知っている以上に、ディズニーランドには温かなドラマがあることを知ります。
3 フォトサービスごっこで、従業員(ディズニーではキャストと呼ばれます)の疑似体験をする。
2の段階で、多くの子がキャストをやってみたいと思いますが、ここで、キャストの仕事の大変さを知り、自分にはできそうもないと思う子が増えます。
フォトサービスごっこは、ぜひ、家族でも試してみてほしいです。
4 キャストの書いたコメントを読む。
ゲストコメントと同様、いろいろな資料から集めたものを二十枚ほどのカードにまとめて、子どもたちに読ませます。
キャストの人たちも努力をしながら、それでも仕事を楽しんでいることを知り、フォトサービスごっこをした時には「大変だから自分にはできない、やりたくない」と言っていた子どもたちが、また、一度はやってみたいと思い直します。
5 旅行中に知りたいことを書く
ディズニーも含めて、今回出会う色々な職業の人たちを見たり、接したりしながら、どんなことを知りたいかを書いていきます。
これまで、働く「人」に焦点を当てて授業をしてきましたが、ディズニーをはじめとして、施設にもおもてなしの工夫、努力はたくさん見ることができ、そこにも(直接には目にすることができないけれど)人の仕事が隠されていることを話すと、ほとんどの子が、50個以上、簡単に書いていきました。
自分で知りたいことがなくなったら、友達のアイデアをもらってもよい、ということにしたら、簡単に、一人百個以上の「知りたいこと」が、旅行鞄に入りました。
修学旅行は、6年の小学校生活の中で最高に楽しい行事の一つです。
しかし、これは、授業です。5年生を越えたら、復習から予習にシフトチェンジをした方が、勉強ができるようになります。
修学旅行も、同様に準備が大事です。