6年生の3学期
3学期は三か月ありますが、登校する日を数えると五十日前後。あと五十回登校すると、一生ランドセルを背負う機会がなくなると思うと、親としても寂しいものです。
6年生も、多くの子が、この感傷に浸りたがります。が、感傷に浸るのは親だけで十分です。
公立の地元の中学校に行く子は、ほとんどの友達が同じ中学校に行くのであり、そういう子は、中3のクラスの事は覚えていても、6年生の時に誰と一緒のクラスだったかなんて忘れてしまうものです。
子どもたちは、卒業の感傷に浸るよりも、4月からの準備をした方がよいでしょう。
子どもたちには、次の4点を、3か月の間にするように言いました。
1 国語 中3までの漢字を全部読めるようにしておく。
国語の「特効薬」はありません。とりあえず、読めることが重要です。
2 社会 5、6年生の教科書の用語を全部暗記する。
社会科の教科書をよく見ると、地理、歴史、政治等の用語がたくさん載っていますが、多分、それを全て覚えている子は少ないと思います。
しかし、この用語を知っていることが、次の3年間の大きな武器となります。
3 算数 5、6年生のテストをチェックして、穴がないか調べ、穴があったら埋め、なくなったら中学の数学の問題を解いていく
算数は、きっちりと積み重ねることが重要なので、「穴」を残してはいけません。
余裕のある子は、中学の問題をどんどん解いていくことで、さらに数学が好きになれます。
もし、あまりに穴が多い場合は、4年生、3年生、2年生と、どんどん下まで戻った方が良いでしょう。
また、穴が無ければ、先に進んでおくことも重要です。
数学は、ぜひ予習をやらせてください。
4 理科 5、6年生の教科書を、大事な言葉をチェックしながら2回以上音読する。
社会科と同じように用語を知っておくことが大事ですが、観察・実験の流れをとらえ、思考の材料とすることも大事なので、社会科と違う方法を指示しました。
3年後、人生最初の岐路に立つ子が多いと思います。
その時に、選択の自由を手にしていられるようにするためには、この4月が大変重要になります。