こうやってずーっとすわってる
読者の方のお便り************************************************
うちの娘も入学式を迎えました。
同じ保育所のお友達も、同じ町内のお友達も、同じクラスにはいませんでした。
知っている子は誰もいないクラスでした。
親としては、心配でたまりませんでしたが、本人はそんなことはなんとも思っておらず、隣りの席の子に話しかけたりしていました。
隣りのクラスの同じ保育所だった子が、不安で泣いているのをみて、私と同じクラスになれなかったから泣いているんだ と言っていました。
…この自信はどこからくるんだか…わが子ながらうらやましくなりました。
私の子供じゃないみたい…。
もう毎日が楽しくて楽しくて仕方ないようでうらやましいです。
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私の子じゃないみたい…。これは、これまでに良い子育てをした証拠です。
さて、そんな入学したばかりの子どもたちに訊きました。
「幼稚園と学校は、どんなところが違うかな」
「勉強をする」「黒板がある」…、いきなりこう聞かれて、さっと答えられた子は、なかなか優秀です。
中には、「学校は休み時間がある」と言った子がいたそうで、先生も笑っていました。
そんな中、「学校は、こうやってずーっとすわっている」と言った子がいました。
そうなんです。
学校は、入学したその日から、座っている時間が必要なのです。
もちろん、授業はいろいろで、体育はもちろん、音楽、生活、その他でも、席を離れ、教室を離れて勉強する時間もたくさんあります。
でも、大半は、自分の席に座って授業を受けるのです。
入学前、小学校生活を心配して、親としては、いろいろなことをいち早く教えたくなります。
教えることを、何かひとつ選べと言われたら、私は「すわっていられる」という勉強をすることをお勧めします。
親自身が子どもとすわっていられる時間を、なんとか生み出すことが、子育てには重要なのかもしれません。