朝のリズムを大切に

 夏休みの残り一週間で、最も大事なのは、2学期の第1日目を、晴れやかな気持ちで登校する準備をしておくことです。

 宿題が終わっていなければ、晴れやかな気持ちにはなれないのは誰にもわかっていますから、鬼の形相で、これから1週間をがんばる親子もいるかもしれません。

 もちろん、宿題を全部やっていくのは大事ですが、気をつけなければいけないのは、そのために、生活のリズムを崩してしまわないようにすることです。

宿題をたくさんやり残してしまうと、「夜も寝ずに…」ということになりかねません。

小学生が徹夜をすることはないと思いますが、随分と夜遅くまで、やってしまうこともあるようです。

これでは、たとえ、宿題が終わっていても、2学期最初の日に、さわやかに登校することは難しくなります。

 同じ時間を使うなら、夜更かしして宿題をするのではなく、日の出とともに起こして、明るいうちに徹底的に勉強させ、夕食をとったら寝る、というようなリズムにしましょう。

 まず、家族で決めた起床時刻を、最初の2週間、厳しく守らせましょう。

早く寝なさいと、親がいくら言っても、寝ないものは寝ません。

寝ない子は放っておいて、親はさっさと寝てしまいましょう。

そして、たとえ睡眠時間が短くても、厳しく決められた時刻に起こしてください。

それを2、3回続けると、就寝時刻も早くなってきます。

 そうして、1日の生活リズムが整っていくことで、「やる気」の基礎ができます。

 2学期の成績は、この2週間、どれだけ厳しく、朝、起こせるかにかかっています。

 もちろん、お子さんが、朝、親より先に張り切って起きているなら大丈夫です。張り切って起きるのは、その日を楽しみにしている証拠です。

その日が平日で学校へ行く日なら、張り切って起きる子は、学校を楽しみにしています。

楽しみにしている学校で学ぶことは、すべて、すんなりと身につくのです。

 子どもの世界は、1年のうちに何度も仕切り直しのチャンスがやってきます。

 「朝型」ではないお父さん、お母さんは大変でしょうが(かくいう私も朝は、とても苦手ですが)、子どものためなら、絶対何とかなります。


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