始まる前の一週間
私の勤めていた学校では夏休みに登校日がありました。
三年生は、どの子も元気に学校にやってきました。
登校日には、漢字と計算のテストをしました。
夏休みに入る前に、夏休みにどんなふうに漢字と計算の勉強をしておけばいいか、子ども達に話しておきました。
また、全員の保護者と個々面接があったので、子供達のよいところと弱点、夏休みにどんなことをしておくとよいかについて話し合いました。
登校日のテストでは、いろいろな結果が出ました。
夏休み前にはほとんど零点に近かったのに、登校日には漢字の満点をとってA子さん。
計算が驚くほど速くなっていたB男くん。
どちらも、まじめに取り組んでくれた結果です。
漢字の読み書きの重要性は周知のとおりです。同様に、三年生までの計算をストレスなく速くしておくことは、これから三年間の算数の勉強を楽しむ上で、大変重要なことです。
A子さんも、B男くんも、楽しい9月を迎えることでしょう。
夏休みも残り一週間。「残り…」と思うとあせるばかりです。
九月になる前に、まだ一週間あると考え、夏休みのやり残しをやるのではなく、九月からの準備を、たっぷり一週間かけてやりましょう。
四年生までは、漢字、計算など、今まで勉強したことで、足りないなあと思うことを少しやっておきましょう。
五、六年生は、それにプラスして、9月以降の教科書をざっとながめておくといいと思います。