身につける手伝い

 夏休みは、お手伝いを使って、お子さんの力を伸ばすチャンスです。

 夏休みのお手伝いの特徴は、

・いつもと違う時刻に

・いつもより時間をかけて

・曜日に関係なく毎日続けて

できることです。

 この特徴を生かすポイントは、

・「繰り返しやったら体が覚え込む」家事をさせる

ことです。

 どんなことでもよいので、夏休みの30日間、毎日同じことを繰り返しやらせて、それを身につけさせましょう。

・毎日、洗濯物をたためば、30日でお店に並べられるくらい上手に服がたためる力が身に付きます。

・毎日、みそ汁を作れば、30日後には家族が喜ぶ味になるでしょう。毎日家族の目玉焼きを焼くというのもいかがでしょう。

 「楽しいから夢中になってやる。

だから楽しくやることが重要だ」と、よく言う人がいますが、そういう人の多くが、「人は、どんなことを楽しく思うのか」という考察をしないままでいるような気がします。

人は、いろいろなことを楽しいと感じますが、夢中になるほど楽しく感じるものの第一は、「上手にできること」です。

 上手にできるようになるためには、本人の努力が必要です。

 でも、本人が努力した記憶がないのに、上手にできていることがあります。

これは、生まれつきの才能のように思えるかもしれませんが、そうではありません。

本人が気づかぬうちに、誰かが「繰り返しやらせている」ことが多いのです。

 頭を使って工夫する、というのも大事ですが、ほんの少しの努力で体に覚え込ませることができるのは、子どものうちだけです。

 「身につけさせる」お手伝いには、どんなものがあるでしょう。

どんな細かいことでもいいので、30日やり続けたら、体が覚え込んでしまうお手伝いを、ぜひ、考えてみてください。

 多くの人に伝えたいので、アイデアや経験、またこの夏の結果などを、またぜひ教えてください。


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