気づき、考える
学校の教育目標に「気づき考えやりぬく子」というのが加わりました。
東海一中がサッカーで全国制覇をした頃から掲げている「見よ読め動け」と同じです。
「気づく」と「考える」の違いが分かりにくいかもしれませんが、こんなふうにとらえると良いと思います。
「どうしたらいい(ですか)?」という質問をする子は、気づくができています。
日常生活の中で、「気づく」は、ごく簡単です。
何かをしようとすれば、必ず障害にぶつかるからです。
「困ったなあ」と思えば、それが「気づく」です。
困ると、大人に「どうすればいいの?」と訊くことになります。
ただ、それが少ない子もいます。
その場合は、その子が、自ら積極的に何かをしていない証拠です。
コンピューターゲームでは、「気づく」は起こりません。
困ったら、リセットすればいいからです。
「気づく」は、積極的に動いた子が困った時に育つ力です。
「気づく」から、「考える」に進歩したかどうかは、「どうしたらいいの?」という質問が、「こうしたいのですが、いいですか?」という質問に変わったことでわかります。
お子さんの質問が、「どうしたらいいの?」なのか「こうしたいのですが、いいですか?」なのかを、よく聴いてください。
「こうしたいのですが、いいですか?」に変わっていたら、進歩したと褒めてください。
もし「どうしたらいいの?」が続いたら、「あなたはどうしたいの?」と問い返すことを繰り返すことで、子どもは「気づく」から「考える」に進歩していきます。
「やりぬく」ことが最も大事ですが、「気づき」「考え」た子は、すでに行動を起こせている子なので、最後までやるように、少しだけ手を貸してやれば、順調に伸びていくと思います。
最近のお子さんの質問は、「どうしたらいいの?」ですか、「こうしたいのですが、いいですか?」ですか。