ごあいさつ
 冬休みならではの勉強に「ごあいさつ」があります。
 お正月というのは、日頃会わない人を訪ねたり、お客様に迎えたりする機会がいつもより増えるときです。
知らない大人にきちんとあいさつができることは、言葉の能力や思考力を高める上で大変役に立ちます。
 きちんとしたあいさつができていれば、たくさんほめてやりましょう。
とてもがんばっている証拠です。
 うまくできないと、子どもの頭をつかんでお辞儀をさせようとする親もいますが、これは逆効果です。
子どもはあいさつそのものを嫌いになってしまいます。
そういう時は、大人同士がきちんとあいさつをかわし、お手本をみせてやるだけで充分です。
 さて、日頃家でいばっているお父さん、お母さんが、お客様の前で、いつもないような礼儀正しさでお辞儀をしているのを見たお子さんは、どう思うでしょう。
 これは、真っ二つに分かれます。
 ひとつは、「いつもいばっているくせに、ぺこぺこして、情けない」と親にがっかりする場合。
 もうひとつは、「いつも威張っているお父さんにも、こんなに尊敬する人がいるんだ」と世界が広いことを実感する場合。
 この分かれ目は、お客様が帰った後の最初の親の一言です。
 「あ〜、疲れた」で始まって、そのお客様の話を始めたら、子どもは前者になります。
 「あの人に会えて本当にうれしい」で始まって、そのお客様の話を始めたら、子どもは後者になります。
 子どもは大人の言葉や仕草を真似しながら、心や精神を真似していくんですね。