時間と場所の習慣を身につける
中学生の勉強は、小学校の時は比べものにならないほど、情報量が多くなります。
どんなに集中してがんばる子も、小学校の時よりもたくさんの時間を使って勉強をしなければいけなくなるでしょう。
きっと、ある時、突然に、子ども本人が、それに気づき、勉強しようと決心するでしょう。
その時に力になるのが「時間と場所の習慣」です。
勉強しよう、とか、勉強しなくちゃ、と思った時に、誰でも、すぐにそれが始められるかというと、なかなかそうはいきません。
大人も同じですね。
ダイエットのためのランニング、読書の習慣…、決心したつもりでも、なかなか始めない、なかなか続かないことが、私は多いです。
でも、「時間と場所の習慣」を小学校卒業までに身につけておけば、突然芽生えた「やる気」は、すぐに実を結ぶでしょう。
「時間」は、何時から何時、という決め方ではなく、「帰宅したら夕食まで」とか、「夕食の片付けが終わってから2時間」などと決めます。
その決めた時間は、たとえ勉強に身が入らなくても、その場所にいる、ということが自然にできるようにしておくのです。
「場所」は、勉強机でなくてもかまいません。
ダイニングのテーブルでもよいと思います。
うちは狭くて、娘、息子ための子ども部屋がありませんでした。
娘も息子も、こたつで勉強をしていました。親子4人で炬燵を囲み、私と妻は仕事をしていました。
お子さんが家の中でいちばんリラックスして長い時間いられる場所が、お子さんの勉強に最適の場所です。
冬休みは、親子で一緒にいられる時間が最も多いご家庭が多いと思います。
こういう機会に、お子さんが、いちばんゆっくり同じ場所にいられる「時間と場所」をいっしょに見つけて、中学生生活に備えてください。
ちなみに、お父さん、お母さんのいちばんリラックスできる場所は、家の中のどこですか。
ついでに書いておきますが、たとえ親子いっしょでも、冬休みはゲームセンターやカラオケにお子さんを連れて行ったりしてはいけません。
これも「時間と場所の習慣」の応用です。