===========================================================
◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
子どもをよい子にする方法。
vol.R126 2020/11/13 発行部数 951
===========================================================
『速効よい子〜
10歳までにしたいこと、10歳からでもできること〜』
全国どこの書店からでも、お求めになれます(注文できます)。
静岡県内の書店なら店頭に並んでいます。(表紙は濃い桜色です)
Amazonなら、速効よい子、で検索してください。
===========================================================
ホームページ「季節の小箱」 http://www2.tokai.or.jp/kisetu/
ブログ「大好きだよ」 http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
フェイスブック https://www.facebook.com/koji.kisetunokobako
ツイッター https://twitter.com/kisetunokobako
===========================================================
こんにちは。
今週も、いろいろな形式の修学旅行がニュースで紹介されていま
した。
私は、教員生活後半は、修学旅行の目的を、「人と会う」ことに
重点を移してきました。
ホテルや遊園地のスタッフ、職人さん、若い芸人さん…。
もちろん、東京見物(^-^)はしましたが、多くの人の力を借りら
れたからこそ、修学旅行が、より充実できたと思っています。
今日の記事の主人公、和菓子職人の安西さんは、私が安西さんの
ブログを読んで感動し、「こんなこと、したことがないから」と嫌
がるのを(^-^)無理にお願いして、講師を引き受けてもらいました。
(^o^) カンニングをしなさい
修学旅行に行ってきました。
「人と会う」という目的が充分に達成できた修学旅行でした。
中でも1時間以上にわたってお話いただいた「老舗 日本橋日月
堂」の安西さんからは、貴重なお話を聞き、貴重な体験をさせても
らいました。
安西さんの話の中には、いくつも印象に残った言葉があります。
安西さんは子どもたちに「カンニングをしなさい」とおっしゃい
ました。
もちろん、テストで不正をしろということではありません。
よいと思ったものを自分の力で「まねをして、学び取りなさい」
という意味です。
日本の教育システムは、本当に素晴らしくて、これが税金だけで
受けることができるなんて夢みたいだと、時々思います。
しかし、あまりに整いすぎていて、黙って座っていると次々に出
てくる懐石料理、フランス料理みたいな部分も感じます。
そういうシステムの中で、子どもたちをいかに飢えさせ、自ら食
べ物をとろうとする意欲や意地を持たせるかが日本の教員に求めら
れる技術だと私は思っています。
でも、とても難しいことです。
「職人の世界は、技を盗むことで一人前になるんだよ」と安西さ
んは子どもたちに教えてくれました。
毎日いっしょに暮らしている教員が同じことを言っても、子ども
にはなかなか響かない言葉です。
目の前で、あざやかな手つきで饅頭の餡を生地に包みながら話し
てくれる本物の職人さんの言葉は、とってもかっこよくて、子ども
たちの心の中に入っていきます。
私たちの小さな頃は、遊びが「技を盗む」ことを覚える場でした。
テレビゲームも、その攻略本もなかったから、遊びで勝つには、
上手な子の技を盗まなければいけませんでした。
勝つ、どころか、技がなければ遊びに参加することさえできなか
ったのです。
学校にも、遊びの場にも、「盗む」チャンスが激減している今、
残された場所は、家です。
「父の技」「母の技」たくさん盗むチャンスを与えてください。
料理、家の営繕…、家事の技は、ある日突然、子どもの目にかっ
こよく映ります。
かっこいいものをまねして、自分もかっこよくなりたい。
こういう子どもたちの本能は、まだ衰えてはいません。
お子さんが、自ら技を盗んで自分が進歩する快感を知れば、お子
さんは一生学び続け進歩をし続ける人になるでしょう。
職人さんと違って、家事においては、自分がどんな技を持ってい
るかを知るのは意外に困難です。
「君の包丁裁きは、最近素晴らしいね」
「あなたのペンキの塗り方も、なかなかのものよ」
互いに褒めあう中に、お父さん、お母さんの技は隠れています。
今夜、明るい月のもとで、一杯やりながら、お二人でこんな会話
を、どうぞ。
子供たちの見学の様子は安西さんのブログ、2006年9月のペ
ージにくわしく書かれています。
安西さんのブログ
『日本橋と和菓子(日本橋からアンをこめて)』
http://hello.ap.teacup.com/honda/
修学旅行後、家の人と、日本橋までお菓子を買いに来た子もいた
と、安西さんから聞きました。
ご意見、感想は、電子メールでお寄せ下さい。
メールアドレス kojimasuda@tokai.or.jp
「よかった」と書いていただけるだけで、うれしいです。
無記名、匿名でかまいません。
★☆うまく答えられないかもしれませんが、ご相談がありましたら、
どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
らこそ、言える話もありますよね。 ☆★