みんなリンクが好き! (リンクが冬眠している間に何があったのか?)
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リンクが賢者の間で眠りに入って1年の時が過ぎた。
ハイラルは、力のトライフォースを手に入れたガノンドロフのやりたい放題である。
既にデスマウンテンとゾーラの里を攻略し、残すはハイラル城のみとなっていたのだ。
(状況設定はこんなとこかな?)BYよろりん
ここは、ゾーラの里。
カノンドロフ配下のコタケに里ごと氷漬けにされ、しんと静まりかえっていた。
だが、誰も居ないはずのその場所に一つの人影があった。
当時、リンクの寝顔を見に賢者の間に遊びに行っていたお陰で難を逃れたルト姫である。
「退屈じゃ、つまらんのう。父上もこんな有り様じゃし、やることが無いゾラ。」
氷漬けのキングゾーラの横にぽつりと座ってひとりぼやくルト姫。
「そうじゃ、いいことを思い付いたぞよ!
父上が引退したのじゃから、わらわが女王ということになるではないか!
女王就任パーティーでも開いて盛り上がるゾラ!」
勝手なことを言ってあれこれ考えるルト姫。
「さて、誰を呼ぼうかのう?やはりあれじゃ、リンクの周りにまとわりついておるあやつらを呼んで、
ひとつ釘をさしてやろう!」
「光のじじいに頼んで呼び寄せるゾラ。」
光の賢者から知らせを受けた「あやつら」なみなさんは、それぞれの思いを胸にゾーラの里に赴くことに…。
ゼルダ:「行くわ!リンクのこと、決着をつけてやる!」
インパ:「私も御伴します。」
ゼルダ:「ええ、でも大人同伴ではちょっと恥ずかしいので隠れてついてきなさい。」
インパ:「かしこまりました。では、姫様の影に潜んで同行することにいたしましょう。」
ゼルダ:「器用な…(今度教えてもらお!)では、そうして下さい。」
サリア:「ふーん、行ってやろうじゃないの。あの「自己中女」を諭すいい機会だわ!」
ミド:「サリアだめだよ。森を出たら死んじゃうんだぞ!」
サリア:「はぁ?そんなのでたらめに決まってるじゃない!」
ミド:「そうなのか?」
サリア:「当たり前でしょ!あなた何年コキリやってるわけ?いいかげん気づきなさいよ!」
ミド:「はぅ。なんかいつものサリアと違う…」
タロン:「お姫様からご招待とは、マロン凄いだ〜よ。手土産に牛一匹持っていくだーよ!」
マロン:「そうね。でも一匹じゃ手ぬるいわ!これでもかと送り付けてあげよっと!」
タロン:「なんかあっただか、姫様と…」
マロン:「ううん。何でもないよ、会うの初めてだし。でもちょっと邪魔かな〜なんてね。」
タロン:「そっそうだか…(自分の娘ながら末恐ろしいだよ…
こりゃ、たぬき寝入りで知らぬ振りを決め込むしかないだよ。)」
さてさて、どうなることやら…
そんなわけで、今日はルト女王即位記念パーティーの日。
開始早々、なにやら険悪な雰囲気のようですが…。
ルト:「おお、おぬしらよく来たのう!くつろぐがよいぞ!
何も無いが、ミルクフラッペなら死ぬほど食えるから自分で作るがよい!」
壇上から見下ろし、薄ら笑いを浮かべるルト。
サリア:「なによこれ?招待客って、あたしら3人と、このおびただしい数の牛だけ?」
ルト:「牛を呼んだ覚えはないゾラ!
おぬしが万年お子様のサリアじゃな?リンクに聞いておるから分かるぞ!」
サリア:「ぬあんですって!ふんっリンクは絶対ロリコンよ!あなたには渡さないわ!」
牛:「ぅも゛〜ぅ」
ルト:「それと、でこっぱちのゼルダ姫。
わらわが女王となったからには、今までの様にはいかぬぞ!覚悟しておけ!」
ゼルダ:「ほほう、そんな事を言う為に私を呼んだのですか?(ゾーラ族、お家取り潰し決定だわ。)」
牛:「うも゛〜〜〜ぅ」
ルト:「(うるさい牛じゃ…)さらに、そこのつるぺた!これはおぬしの仕業じゃな?
牛を育てるのもいいがそちの場合、自分の貧乳を育てた方がいいのではないか?ほーほっほっほ!」
マロン:「つるぺたって何よ!貧乳って何?」
サリア:「ぺちゃぱいってことよ。」
マロン:「(ブチッ!)なにー!マロン、牛乳いっぱい飲んでるもん!ムチムチプリンになるもん!うきー!」
ルト:「おぬしら、リンクのことは諦めるゾラ!あれが目覚めたら早速挙式じゃからな!
なにせあれは、わらわにべたぼれじゃからのう!
披露宴には呼ぶからまた来るが良いぞ。」
マロン:「お前なんかに妖精くんがなびくわけ無いもん!
この鮫肌女ー!魚臭いぞー!頭でっかちー!お前のとうちゃんなまずー!」
ついには牛をルトに投げつけ始めるマロン。
ゼルダ:「おちつけ田舎娘。私にまかせなさい。」
そう言うと、ゼルダはオカリナを取り出し何やらぼそぼそ話し始めた。
サリア:「あっ携帯!あなたも持っているのね。さすが姫様だこと。」
ゼルダ:「あなたのより値打ち物ですけどね…あっもしもし?パパ?
ゾーラ謀反よ!今から5分後に爆撃機で、ゾーラの里を攻撃して!
そんなもの無い?ケポラ・ゲポラに命じればいいでしょ!
え?今ガノン軍と交戦中?そんなのあとよあと!じゃよろしく!」
サリア:「やること早いねーあんた。」
ゼルダ:「そういうことだから、あとはまかせたわ。」ダッシュでその場を去るゼルダ。
サリア:「ちょっ…何がそういうことよ!ルトと心中なんて冗談じゃない!ほら、あんたも行くよ!」
マロン:「えっ?何?何ー!?」
マロンの首を引っつかんで、サリアも走り出した。
ルト:「何じゃもう帰るのか?あっおい!つるぺた!牛は持って帰れ!こら!」
宴会は、あっという間にお開きとなったが、言いたいことを言ったルトは御満悦だった。
ルト:「フフフッ。これでちっとは、おとなしゅうなるじゃろ!」
その頃、ガノンドロフは、ひとりゾーラの里へ向かっていた。
実はハイラル城攻略は陽動作戦で、その隙にゾーラの里に集まっている
賢者っぽい小娘たちを一毛打尽にしようという魂胆だったのだ。
「ふっふっふっ、俺の情報網を甘く見るなよ!
どうせ俺を倒す作戦でも練っておるのだろう。無駄なことを…。」
ひとりつぶやくガノンドルフ。
「もうそろそろ到着だな。」と彼が思った時、突然目の前にゼルダたちが現れ、
疾風のごとく過ぎ去っていった。
ガノン:「あっ!おいっ貴様らちょっと待て!」
ゼルダ:「あら、ガノンドロフさんごきげんよう!今取り込み中なので失礼しますわー。」
追いかける間もなかった。
ガノン:「いったい何があったんだ?集会は始まったばかりのはずだが…
しょうがない。ルト姫だけでも捕らえておくか…。」
ちょっちがっくりしながらも、足を進めるガノンドロフ。
そこへ、いきなり爆撃機(ケポラ・ゲポラ)が爆弾投下!!!
ドッカーン!ドッカーン!ドドーン!
ガノンドロフもろ共、ゾーラの里は一瞬にして廃虚に…
ゼルダ:「やったな。」
サリア:「ガノンドロフも運が無いわねー。」
マロン:「一石二鳥ね!」
しかし、がれきの中から巨大な影が立ち上がる。ジャジャーン♪(ラスボス登場のBGM)
「おのれ、ゼルダ!どこへ行った!踏み潰してやる……ゾラ!」
サリア:「ちょっとあれ…ルトじゃん。」
ゼルダ:「おいおい…。じゃあ、ガノンは?」
マロン:「直撃だもんねー。外にいたし、やっぱ死んだんじゃない?」
サリア:「でもどーするの?ルト怒ってるよ。(当たり前だけど…)」
ゼルダ:「私に考えがあります。とりあえず、城に行きましょう。あなたたちも来なさい!」
サリア:「えーっ。あたしら関係ないよ?」
マロン:「そうよっ。ゼルダ姫ご指名じゃーん!」
ゼルダ:「ハイラルの未来が掛かっているのですよ。これは、命令です。」
マロン:「はーい…。(ハイラルピンチにしてんのお前だろ?)」
サリア:「へいへい。(まったくどこの姫様もろくな性格してないわね。)」
ゼルダ:「文句無いわね。じゃ、しゅっぱーつ!」
その後3人は、命からがらハイラル城に到着した。城内は、ガノン軍とハイラル軍の戦闘真っ最中!
ゼルダ:「双方、聞きなさい!!」
ハイラル兵:「姫!ご無事でしたか!」
ガノン兵:「げっ!なぜゼルダがここに?ガノンドロフ様が捕らえたはずでは?」
ゼルダ:「ガノンドロフは私が倒しました。」
サリア:「(確かに…)」
ゼルダ:「あなたたちが戦う理由はもう有りません。今、あなたがたが戦う相手は、そう…
水棲鮫肌怪獣「クィーンゾーラ」です!!!」
「おったな、ゼルダ!観念せい!」
グットタイミングで、城壁の上から顔をだすルト。
サリア:「な〜るほど、さすが知恵のトライフォースを持っているだけのことはあるわ。」
マロン:「悪知恵ってやつね!」
かくして、ハイラル・ガノン連合軍対「クィーンゾーラ」の戦いが始まった。
戦いは10日間にも及び、ゾーラの里同様、ハイラル城も廃虚と化した。
「はぁ、もう止めじゃ。わらわは疲れたゾラ!」
そう言って、「ルト」はしゅるるる〜としぼんで元の姿に戻った。
「そっ…そうね。いいかげんあきたわ。じゃぁ、こうしましょう。」
ゼルダは、どこからかあみだくじを取り出した。
「リンクに決めてもらいましょう。」
ルト:「そのあみだをリンクに引かせるのか?まだ寝ておるぞ?」
ゼルダ:「いいえ、これは私たちがリンクにアタックする順番を決める為のものです。」
サリア:「そういうことなら、当然私にもそのくじを引く権利はあるわよねっ!」
マロン:「あっそうだ、これってリンク争奪戦だったわ。(忘れてた…)」
(そうなの?)BYよろりん
ゼルダ:「あなたたち、まだいたのですか…しかたないですね。参加させてあげます。」
番号が書かれたくじを順番に引く小娘たち。
サリア:「やったー!いっちばーん!早速ダンジョン作らなきゃ!
あの子好きだもんねー。気に入ってもらえるようにがんばろっと!」
マロン:「うーん2番かー。でもー…」
ルト:「3番じゃと?まあ良い。どうせあれは、わらわのものじゃ!」
ゼルダ:「くっ…最後か。私が言い出したことです。従いましょう。
私がくじの順番通り、リンクをあなたたちの神殿に仕向けます。
但し、失敗したものはおとなしく賢者になって暗い余生を送ってもらいます。いいですね。」
ルト:「どうしたつるぺた!浮かぬ顔じゃのう?」
マロン:「あたし、神殿もってない。」
サリア:「あんたも作れば?」
マロン:「何を?」
サリア:「ダンジョン…」
マロン:「牧場に?」
サリア:「そう」
マロン:「何の神殿?」
サリア:「そんなの自分で決めなさいよ!」
マロン:「じゃあ、…「牛の神殿」!」
ゼ・ル・サ「はあ?」
マロン:「障害物レースとかぁ、黄金のスタルチュラ探しゲームとかぁ…」
サリア:「ほっとこ!」
ゼルダ:「とにかく、後のことは私がなんとかします。」
ゼルダは話を合わせる為、他の賢者(予定)を城に呼び寄せて協力を依頼することにした。 ゼルダ:「そういうことです。よろしくお願いします。」 光:「べつにかまわんが。」 ゼルダ:「ありがとうございます。」 炎:「俺もアタックしていいんだな?」 ゼルダ:「え?」 魂:「いいけど、その争奪戦あたいも参加させてもらうよ。なかなかかわいい子のようだし。」 ゼルダ:「はぁ。(年増ふぜいが!)」 闇(インパ):「私も…いや、何でも有りません。」 ゼルダ:「(どいつもこいつも…はっ!)そういえば、インパ! そなた、私がゾーラの里でピンチになった時、どこに居たのですか?」 闇:「(ギクッ!)おっお側に居りましたが…」 ゼルダ:「もしや、リンクのとこで寝顔見て悦にいってたのではあるまいな?」 闇:「(ギクギクッ!)なっなぜ私が…。あの状況では私は不要かと思い静観していただけです。」 ゼルダ:「本当か?」 闇:「ええ、あっそうそう!虫の息だったガノンドロフに止めをさしていました。 (姫の襟に盗聴器仕込んどいて良かった…)」 ゼルダ:「そうでしたか…ご苦労でした。(くっ。こんな所にも伏兵が…油断がならないわ!) とにかくみなさん、ハイラル(私)の未来の為にがんばりましょう!」
こうして、各ダンジョンが彼女らの手で建設され、みんな自分のボス部屋でリンクを 待つことになりました。 ゼルダ:「さあ、私もこうしてはいられません。りっぱなガノン(ゼルダ)城を作らねば!」
<おわり> ってゆうか、ゲームのおとな編に… <続く>
みんな、性格悪すぎですね。特にセルダ。ただし、ルトはさほど変わっていませんが(笑) お話はこのあと大人編になるわけですが、実はイラスト「森の神殿(ボス戦)」につながっています。 あわせてお楽しみ下さい。
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