本かすてらで使う甘味料は上白糖、もち飴、蜂蜜の3種。
これを卵と合わせ20分間攪拌したら、神戸産薄力小麦粉を加えてひたすら混ぜる。ここが本かすてら作りで一番大切な工程で、人の手でしっかり混ぜないとしっかりとした生地に仕上がらない。60p四方の木の枠に紙のシートを張り、卵、粉、砂糖が溶け合ったクリーム色の生地を一気に流し込んでオーブンに入れる。
焼き上がりまでは1時間弱だが、その間も気を抜く暇はない。
オープンの扉を開けては木枠を取り出し、木ベラで櫓を漕ぐように生地を混ぜる「泡きり」作業に忙殺される。ロ当たりを滑らかにするために欠かせないこの泡きりを2分ごとに4回繰り返した後、40分間の本焼きを経て、ようやく一枚の本かすてらになる。
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