DISCOGRAPHY Part 2 (1980 - 1994) |
13 |
Come Upstairs |
1980 |
★★★★★ |
レーベルを Elektra から Warner Brothers へ移籍,プロデュースも Mike Mainieri 氏に替っての第9作目.この前の3枚のアルバムで,それぞれ AOR ・アコースティック主体・シンプルな Rock とバラエティーに富んだサウンドにアプローチしてきた Cary さんが,本格的なシンガーとしての地位を確立した作品だと思います.今回は,パンク/ニューウェイブへのアプローチを含め,様々な傾向の作品を見事に歌いこなしており, Carly さんの魅力の全てが凝縮されているアルバムになっています.とにかくオススメの1枚です. |
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14 |
TORCH |
1981 |
★★★ |
前作同様プロデュースは Mike Mainieri 氏ですが,今回は Carly さんがスタンダードに挑戦した10作目(1曲だけ Carly さんのオリジナルも収録されています). Carly さんが先にこのアルバムをリリースしてしまったため,同じ頃 JAZZ のスタンダード集をほぼ完成していた Linda Ronstadt さんがそのリリースを諦めてしまった(一説には, Linda さんがその出来に満足していなかったとも言われてます)というエピソードが残っています.アルバム自体は良い出来ですし, Carly さんの歌唱も見事ですが,やはりオリジナルの方がいいなぁ... |
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15 |
hello big man |
1983 |
★★★ |
10曲中9曲が Carly さんのペンによるオリジナル作.1曲だけ Bob Marly さんの "Is This Love" が収録されているんですけど.やはりレゲエのリズムにはちょっと違和感感じてしまいました.ラストのオリジナル "Floundering" についてもそ〜だったのですが,そしたら最後に笑われてしまいました. |
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16 |
SPOILED GIRL |
1985 |
★★★★ |
レーベルを Warner Brothers から Epic へ移籍.しかし,これが Epic からは最初で最後のアルバムとなってしまいました.セールス的には不成功に終わったらしいですが,地味だけど聴きごたえのあるアルバム. Carly さんのアルト・ヴォイスの魅力が堪能できます. |
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17 |
COMING AROUND AGAIN |
1987 |
★★★ |
レーベルを Epic から Arista へ移籍.この移籍はレーベルの Clive Davis 社長の要請によるものだったらしく, Exevtive Producer として彼の名前がクレジットされてます.さらに,11曲中5曲に "Anticipation" 以来の付き合いである元 The Yardbirds の Paul Samwell-Smith 氏がプロデュースを担当しています.アルバム全体の印象としては,地味な前作と比較して大作主義? Della としては,いやに大掛かりなストリングス等が耳についてしまいました.でも,アメリカでは爆発的に売れてプラチナ・ディスクを獲得したらしいです. |
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18 |
GREATEST HITS LIVE |
1987 |
★★★★ |
Carly さん初の Live Arbum,全11曲収録.選曲・歌唱・演奏すべてとても良い出来で, Carly さんの魅力が堪能できますが,欲を言えば, "Anticipation" とか "You're So Vain" といった時代を象徴する名曲は,やはりあの時代におけるライブをリリースして欲しかったなどと考えてしまうのです. |
19 |
ORIGINAL SOUNDTRACK ALBUM |
1988 |
★★★ |
映画『ワーキング・ガール』サウンドトラック.大ヒットしたテーマ・ソングは日本の某TV番組でも『盗用』されておりましたね.... はあ.... |
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20 |
My Romance |
1990 |
★★★ |
1981年の "TORCH"(14)に続く Carly さんのスタンダード・カヴァー・アルバム第2弾. Linda さんにしてもそうですが,やっぱり SInger って,ど〜してもこういうのってやりたいんでしょうね? |
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21 |
HAVE YOU SEEN ME LATELY? |
1990 |
★★★★ |
で,おまたせの感があった3年ぶりのオリジナル・アルバム.全曲オリジナルで,プロデュースを前作 "COMING AROUND AGAIN"(18)同様 Frank Filipetti ・ Paul Samwell-Smith の両氏が担当してますが,前作の路線を継承しつつも仰々しさは影を潜め,リラックスして聴けるアルバムに仕上がっています. |
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22 |
Music From The Motion Picture |
1992 |
★★★ |
サウンドトラック. Quincy Jones さんの設立した Qwest レーベルからリリースされました. |
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23 |
Carly Simon's Romulus Hunt |
1993 |
★★★ |
Carly さんが作ったファミリー・オペラ.作曲のみで出演はしていませんが, Bonus Track の "Voulez-Vous Dancer" を歌ってます. |
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24 |
Letters Never Sent |
1994 |
★★★★ |
Arista 移籍5作目にして,前作 "Have You Seen Me Lately"(22)以来4年ぶりのオリジナル・アルバム.プロデュースのほとんどを Frank Fillipetti 氏と Carly さん自身が手掛けてます.このアルバムあたりになると,サウンドトラックやファミリーオペラ,スタンダード・カヴァーといった多彩な活動の経験がオリジナル作にも影響している感じで,スケールの広がりを感じさせられました. |