Pink Floyd

Discography Part 1 (1965 - 1977



1

The Piper at the Gates of Dawn

1967

★★★

 Syd Barrett がリーダーシップを取って作られた唯一のアルバム.やはりこの人って「紙一重」みたいなところあって,この作品に収録されている曲にしても,いいのはものすご〜く良いんですが,わけのわからんのはわけがわからんし,退屈なのはホントに退屈です(あたりまえダ).まあ,やはり他の作品群とは同列で評価すべき作品ではないというのが妥当な線でしょう.

2

A Saucerful of Secrets

1968

★★★★★

 プログレ聴きはじめた頃, Pink Floyd も何か1枚欲しいなって思って, "Atom Heart Mother" や "Meddle" や "The Dark Side of the Moon" なんかは周りに持っている人がいたもんで,それならばって思って最初に買ったアルバムなので愛着があります.それだけではなくて,アルバム全体としてはまだまだ未完成の粗い音作りではありますが,アナログB面トップの表題作 "A Saucerful of Secrets" に関して言えば "Atom Heart Mother" や "Echoes" に勝るとも劣らない緊張感と構成美をもった作品で,彼等の楽曲としてはベストだと思うのですが,いかがでしょう? 収録時間もほどほどだし(実は,私プログレ好きなんですが,やたらと大作にしたがって作られたよ〜なのってあまり好きじゃないんです.そういう意味で1つの曲はせいぜい LP 片面が限度だと思うのですが... そういう意味で Pink Floyd も Yes も比較的初期の方が好きだったりするのです).で,最初に買ったこのアナログ盤なんですが,当時ジャケットの裏側に解説が印刷してあるのが気にいらなくて, "The Nice Pair" を購入した際に売ってしまいました.売るんじゃなかった....

3

Soundtrack from the Film "More"

1969

★★★

 Barbet Schroeder 監督の同名映画のサウンドトラックですが,映画の方はまだ見たことないです.個人的な好みで言えば,トップの "Cirus Minor" や "The Nile Song" ・ "Cymbaline" など,ヴォーカルの入った曲は優れた曲が多いのですが,アルバムの大半を占めるインストゥルメンタルに関しては少々退屈なような気がします.サウンドトラックという作品の性格上仕方のないことなのかもしれませんが....

4

Ummagumma

1969

★★★★

 初のライヴ盤+スタジオ新録の2枚組.まずライヴ盤の方ですが,この時期にリリースされたことを考慮に入れなかったとしても,プログレ系のライヴとしては最高の出来だと思います.とくに "Careful with That Axe, Eugene" (邦題:ユージン,斧に気をつけろ/友人,小野に気をつけろ?)の緊張感は最高で,この曲に関してはスタジオ録音よりもこのライヴ・バージョンの方が好きです.スタジオ録音に関しては,4人のメンバーをフィーチュアした4つのパートに分かれています(このあたり後に EL&P が "Works Volume 1 でまねっこしてるよ〜な?)が,個人的にはその中では Roger Waters 氏のパートが最も気にいっていて, "Seceral Spicies of Small Furry Animals Gathered Together in a Cave and Grooving with a Pict" (邦題:毛がふさふさした動物の不思議な歌)がシュールですごくいいです.あと,このアルバム・タイトルですが, Roger Waters =ウマ/Nick Mason =クマっていうのは嘘です.

5

Atom Heart Mother

1970

★★★★

 アナログА面の大作 "Atom Heart Mother" に関しては文句のつけようのない出来で,多分このА面だけを評価するならばこれが彼等の残した音のベストだと思いますが,アルバム全体を評価した場合,やはり傑作と呼ぶには躊躇してしまうものがあるのです.決してB面の出来が悪いというわけではなく,好きな曲も結構多く収録されているのですが,アルバム全体を通して聴いた場合,ヘンなギャップみたいなモノを感じてしまうのです.これは次作の "Meddle" に関しても言え,このヘンがこの時期の作品で比較すると, EL&P や King Crimson に比べてアルバム自体の私の評価が低くなってしまう理由なのかもしれません.でも,個人的にはラストの "Alan's Psychedelic Breakfast" 好きですが...

6

Meddle

1971

★★★★

 中学に入ったばかりの頃友人に始めて聴かされた Pink Floyd のレコードがこれでした.その後どっかのプロレスラーのテーマ曲に使われた "One of These Days" のイントロは衝撃的でした.また,アナログB面一面を使い切った "Echoes" はやはり初めて聴いたプログレ大作だったので,やはり非常に衝撃を受けました.しかしながら,"Atom Heart Mother" の場合と同様,片面に小曲を並べて片面に大作という組み合わせですが,どうもアルバム全体を通して聴いた場合,なんか中途半端な感じがしてしまったりもするのでした.



7

 *Relics

1971

★★★

 初期作品集.初期の名曲 "Arnold Layne" ・ "See Emily Play" ・ "Julia Dream" ・ "Careful with That Axe, Eugene" のスタジオ・バージョンが聴ける唯一のアルバムとゆ〜ことで非常に重宝しておりました.

8

Obuscured by Clouds

1972

★★★

 "More" に続く2作目のサウンドトラックです.個人的な感想としては, "More" とは全く逆で,インストゥルメンタル・ナンバーはすご〜く良いのですが,ヴォーカルの入る曲が少々退屈な感じがするのです.... ど〜ゆ〜ことか? 思うに, "Atom Heart Mother" ・ "Meddle" の2大作を通じて,バンドの音楽性みたいなモノがサイケデリックからプログレッシヴへと変質していったせいではないかと思うのです.そ〜ゆ〜意味でも "Atom Heart Mother" ・ "Meddle" の2作はバンドの発展途上作であって,決して代表作ではないと思うのですが....

9

The Dark Side of the Moon

1973

★★★★★

 というわけで, "Atom Heart Mother" ・ "Meddle" の2作でその音楽性を徐々に作り上げていった Pink Floyd が,ついにその音楽性を確立させた作品で,セールス的にも大成功した彼等の代表作です.というものの,私実はこのアルバムが昔大嫌いで,今でも好みから言えば "Atom Heart Mother" や "Meddle" ,あるいは, "Wish You Were Here" や "Animals" の方が好きかもしれません.しかしながら,その構成といい個々の楽曲といい非常に優れており,やはり彼等の代表作として語られるべき作品だと思います.欲を言わせてもらうならば, LP 1枚を使いきったトータル・アルバムの形を取っていますが,この内容を LP 片面でまとめることができたら,さらに完璧なものになっていたと思うのですが.... やはりムリでしょうね....? 2003年,デジタル・リマスター(9-b).

10

 *A Nice Pair

1973

★★★

 "The Piper at the Gates of Dawn" と "A Saucerful of Secrets" のカップリング.ちょうど "The Dark Side of the Moon" が信じられんよ〜な売り上げをのばしていた最中にリリースされましたが,当時「今頃何で?」とゆ〜のが素朴な疑問ではありました.

11

Wish You Were Here

1975

★★★★

 元リーダーの Syd Barrett に捧げられた作品として話題になりました.大作だった "Dark Side of the Moon" に比べて地味な印象を与えるためか,それほど高くは評価されない作品ではありますが,個人的にはこちらの方が好きです.とくに,表題曲の "Wish You Were Here" は彼等の最高傑作のひとつだと思うのですが....

12

Animals

1977

★★★★

 それまでの Pink Floyd からは考えられないようなシンプルかつストレートな音作り,また,人間のタイプを犬・羊・豚の3つに大別して云々... とか,あるいはジャケットの空を飛ぶ豚さんとか,話題に事欠かないアルバムではありました.結局のところ,シンプルなサウンドは,プログレッシヴ・ロックの行き着くところはそこしかなかったということを露呈してしまったわけで,このアルバムにおいて Pink Floyd の音楽は完成を迎えたとも言うことができるし,逆の意味では Pink Floyd はここで終わってしまったとも言えるのです.個人的には嫌いじゃないですけど....