はっぴいえんど

Discography Part 1(1969 - 1980)



1

April Fool

1969

★★★

 細野・松本の2名がはっぴいえんど結成以前に在籍したバンドの唯一のオリジナル・アルバム.メンバーは,柳田博義(ヒロ柳田,Kbd),菊池英二(G),小坂忠(Vo),細野晴臣(B),松本零(隆,Ds). Bob Dylan 先生の "Pledging My Time" のカヴァーを除く8曲が,5人のメンバーのオリジナルで占められておりますが,よく言われる日本の Rock の黎明期における英語主体の内田裕也一派と日本語主体のはっぴえんど一派という図式において,オリジナリティーという面ではやはり後者が一歩抜き出ていたのは,この作品が証明していると思います.ライナーのプロフィールで,松本氏が『将来やりたいこと』として『作詩家になること』とありますが,『作詞家』になってしまいました.

2

はっぴいえんど

1970

★★★★★

 通称『ゆでめん』.私がはじめてはっぴいえんどの曲を聴いたのは,1972年にビクターからリリースされたオムニバス『にっぽんふぉーく史』に収録されていた『12月の雨の日』だったんですが,正直言って「下手な歌?」としか思えませんでした.その後,人の影響で『風街ろまん』を聴いて,それなりに面白いアルバムだとは思いましたが,正直言ってまわりの人間が大騒ぎするほどの傑作とは思いませんでした.しかしながら,その後にこのアルバムを通して聴いたところ,2作目に比べて未完成な感じが,すご〜く気にいってしまったのです.それで,現在ではこのアルバムの中での一番のお気に入りが『12月の雨の日』であったりするので,人間とはまったくいい加減なもんです.

3

風街ろまん

1971

★★★★

 「日本語による ROCK」を確立した歴史的名盤とゆ〜ことになっておりますが,上にも書いたように,最初聴いたときはそれほどの傑作とは思えませんでした.というのは,細野氏や大瀧氏の曲のほわ〜ってした感じがあまり好みでなかったせいもあるのです.そういう意味では,この2人の曲に関しては『ゆでめん』に収録されている曲の方が好みなのです.また,細野・大瀧の曲が半々だった前作と違って,このアルバムでは鈴木氏の『花いちもんめ』が収録されていますが,これは文句なく傑作,本作品におけるベスト・テイクだと思っております.というわけで,メロディー・メイカーとしては,細野・大瀧の両氏よりも鈴木氏の方を高く評価していたのでした.

4

HAPPY END

1973

★★★

 アメリカ録音による3作目にしてラスト・アルバム.アルバム自体は作りすぎ・凝りすぎの感じがしてあんまり好きじゃないんですが,今回は鈴木氏作曲の作品が3曲収録されていて,どの曲もよいです.

5

 *CITY - HAPPY END BEST ALBUM

1973

★★★

 解散と前後してリリースされた初のベスト・アルバムですが,何と言っても,あの伝説の中津川フォーク・ジャンボリー・ライヴ『はいからはくち』と『かくれんぼ』の2曲が収録されているのが嬉しいです.

6

1973.9.21 ライヴ・はっぴいえんど

1974

★★★

 解散の翌年にリリースされた, '73年9月21日の解散コンサートの模様を収録したライヴ・アルバム.はっぴいえんどの7曲の他,大瀧詠一とココナツ・バンク,西岡恭三の各2曲を収録.また,はっぴいえんどの演奏にはメンバー4人の他,鈴木慶一氏(P)が参加してます.ラストの3曲(『12月の雨の日』・『かくれんぼ』・『春よこい』)の演奏が素晴らしい出来だと思います.




7

 *シングルスはっぴいえんど

1974

★★★

 はっぴいえんどの3枚のシングル6曲の他,大瀧詠一4曲・細野晴臣2曲を収録.

8

 *スーパー・ジェネレーション/雪村いづみ

1974

★★★★

 雪村いづみさんが服部良一さんの作品を,ティン・パン・アレイの前身のキャラメル・ママとのコラボレーションで歌ったアルバムで,リリース当時,かなり評判になった作品らしいです.いわゆる歴史的名盤.

9

キャラメル・ママ/ティン・パン・アレイ

1975

★★★★★

 細野・鈴木・林・松任谷のメンバー4人の他,高中正義・後藤次利・今井裕・矢野顕子・久保田真琴・南佳孝・桑名正博・桑名ハルコ・山下達郎・大貫妙子・他,豪華ゲスト参加のファースト・アルバム.アルバムそのものの出来もいいですが,それ以上に,松本隆作詞/鈴木茂作曲の『はあどぼ・いるど町』・『ソバカスのある少女』の2曲は名曲だと思います.

10

TIN PAN ALLEY 2

1977

★★★

 メンバーによる作品以外に,吉田拓郎・井上陽水・南こうせつのヒット曲等を収録したインストゥルメンタル・アルバム.可もなく不可もなく...って感じで,それほど面白いもんじゃないです.

11

 *いしだあゆみ&ティン・パン・アレイ・ファミリー

1977

★★★★

 何といしだあゆみさんのバックにティン・パン・アレイの松任谷氏を除く3名が参加.ゲスト・ミュージシャンとして,矢野顕子・岡田徹・佐藤博・羽田健太郎(以上 Kbd),ジェイク H. コンセプション(Horn),浜口茂外也(Perc),吉川忠英(Folk G),吉田美奈子・山下達郎(以上 Chorus)が参加.いしださんの歌の上手さはもとより,バックを固める Musician たちの演奏もうまく融合し,何とも言えない魅力的な雰囲気のあるアルバムに仕上がっています.これって日本版 AOR だったのか?

12

PACIFIC

1978

★★★

 CBS SONY による,細野晴臣,鈴木茂,山下達郎 etc,日本のトップサウンドクリエイターの参加によって作成された企画アルバム.細野氏と鈴木氏の作品がそれぞれ3曲ずつ収録されています.